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AR  作者: 青柳藜
chapter Twelve Peaceful days.
103/147

<Ⅸ>

 ……死にそう。てか、死んだ。

「大丈夫かい、蕨君?」

 スギさんがとてもうれしそうに聞いてくる。この人、一遍痛い目にあった方がいいんじゃないだろうか。

「……まさか、蕨君にそんな弱点があっただなんてね。まぁ、姉さんも死にそうになってたけど」

 タンポポさんはやれやれと首を横に振りながら、俺の横に座った。

 でも、まだ大丈夫だ。まだ人前で痴態はさらしていない。

「初手絶叫系は、死亡フラグかと思ったけど、まさか本当にそうなるとは……、普段完璧な蕨君の意外な一面を見れて、僕はもう満足だよ」

 スギさんは笑いながらそう言う。

 初めにジェットコースターに乗ろうと言い出したのは、姉ちゃんだ。

 カエデさんは、身長が足りなかった桜ちゃんと一緒に地上に残って、それ以外の人たちは全員それに乗った。

 結果、俺が死に、アヤメさんが死にかけ、残りは全員無事だった。

 その後、俺が復活するのを待たずに、俺の見守り役で残されたスギさんとタンポポさん以外は、先に復活したアヤメさんを連れてどこかへ行ってしまった。スギさんに散々にからかわれ、さらに綾香から失笑を食らったこの仕返しは、いつかやろう。帰ったら覚えてろ? 姉ちゃん。

「……で、単刀直入に聞くけど、蕨君から見て、綾香ちゃんはどうなのかな?」

「……は?」

 聞かれた内容が理解できず、混乱する。

「……いや、何でもないよ、忘れて」

 直後、スギさんは非常にがっかりしたような顔でこちらを見てきた。

 タンポポさんも、なんだか微妙な顔でこちらを見てくる。

 俺はスギさんの言葉の意味を考えないようにながら、体調の回復を待った。

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