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VR世界に少女が現れた、仲間になれますか?  作者: ゆっき
第3章 アップデートと初イベント
56/80

56 夜の番4

 帰った後に情報共有を全体で行った。

 そして夜になり見張りを交代しつつ明日に備えることになる。


「それで、なんでお姉ちゃんもといお兄ちゃんはなつと一緒の時間を切望してたのかな」


 現在、見張り時間はナツと一緒に近くにあった大岩に座っている状態だ。


「いや……うん、兄妹っていいなって思って」

「いや、それを言われるのは嬉しいけど、でも、仮にも高校生でしょう!」

「高校生だからだよ! なまじリアルでの知り合いだからこう、夜は意識してしまうことに始まった後に気づいて……」

「…………え、リーフさんもリア友!?」


 リーフが有名プレイヤーであることは情報共有中にバレた。


「他の人には言うなとは言われたがお前ならいいや……クラスは違うが同級生だと、偶然判明した」

「マジで! お兄ちゃんやるぅ!」

「だから、さすがにってことだよ! 妹となら別におかしくないし意識だってしないだろ!」

「それはどうかな! だいたい、最近一緒に寝たことないじゃぁん」

「いや、まあリアルだったらしらんが、ゲーム内での話だ」

「お兄ちゃん、リアル主義なのかゲーム的感覚なのかのラインがすごい曖昧だよ」

「身内か身内じゃないかはでかいんだよ……むしろ3人ともネットだけだったら気にしてねえし」

「それもそっか。なら、しょうがない。なつに免じて許してあげよう。というか、異性として見られてるかも現実でも怪しいもんね……」


 なんかものすごい達観した雰囲気を出して言われてしまった。否定できない俺がいるのも事実なんだけどさ。


「まあ、もうそれはいいよ……明日どうするんだっけか?」

「明日は、今日の情報共有で出てきた遺跡の探索と、山の上のあの地帯へ行く方法の探索がメインだね。山の上に遺跡があるのは見えたらしいけど、耐熱をどうにかしないと何にもならないらしいから」

「耐熱か……」

「お兄ちゃん、何か当てあるの?」

「ないわけじゃないんだけど……あと一歩が足りてないんだよな」


 俺の予想が正しければ料理で作れたあれを、更に改良すれば耐熱効果のあるポーションかドリンクにできる気がするんだ。


「じゃあとりあえず、あと一歩手前までの素材集めも頼んでおいたら? 明日の朝いえば、準備のための探索班の人たちが集めてきてくれるはずだし」

「そうだな……氷結草がとりあえず必要だ」

「氷結草って、あのよくわかんない草?」

「そう」

「じゃあ、頼んでおこう」

「というか、なんで俺まで遺跡探索班なわけだよ。それどころか、今日は料理まで大量にさせられたぞ」

「あはは、このキャンプにいた人たち、ほとんど料理育ってない人ばっかで、一番まともなのが丸焼きとか単純に焼いた物って状態だったから」


 そう、夕飯時に素材を渡されて大量に料理をする羽目になったのだ。そのおかげか料理レベルだけはこのイベントでかなり上がってたりもするからいいんだけどさ。


「まあ、遺跡探索に選ばれた理由は連携と、今日発見したってのが理由だね」

「だけど、遺跡ねぇ……山の上ともともとある場所とかならともかく、他にあてあるのか?」

「なつ的な予想だと海かあの洞窟のいずれかが入り口に変化してるとかだと思う」

「敷地とか規模を考えてもそうなるか……そうじゃなかった場合は地下に潜ってるものになるし」

「もしくは、明日の朝起きてみたら天空の遺跡が浮かんでたりしてね!」

「浮遊とか飛行魔法もないのに、さすがにそれはないだろ」

「だよね……でも、やっぱりそうなると海か洞窟だと思うな。あの洞窟ドラゴンいるみたいだし」

「いるぞ~。超いるぞ~」

「えっ!? お兄ちゃんあったの! どんなだった!」

「ゲームで見たことあるようなワイバーンって感じだった。レベルは40超えだ……どうにか逃げられたって感じだったわ」

「うわぁ! いいな!」


 妹が好戦的すぎて、お兄ちゃんは少し不安です。そんな夜を過ごした。

 イベントは残り3日だ。明日で、緊急クエストクリアまで持っていければいいんだけど……でも、これはこれで楽しいからいいか。


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