プロローグ
4年前、突如出現した謎の生命体「グラディウス」によって地球は壊滅的な被害を受けた。その時に俺の幼なじみの竜生は「生きろ!死んだらそこで終わりなんだぞ!」と言い残して息を引き取った。そう、グラディウスによって殺されたのだ。俺はこの幼なじみの仇を取るべく力を求めた。そして俺、蘭成豹月はここ、星乱学園に入学した。ここは、対「グラディウス」戦闘員を育成するための学園である。ここで俺は幼なじみの仇を取れるだけの力を手に入れるために。その決意に応えるように身体を金色の光が包み込む。その光はだんだんと強くなり、やがて消えた。そう、これは「グラディウス」に対抗できる力を習得する儀式である。今、俺たちは学園のとある部屋に入り儀式を行っている。ここでは適正者である者たちが集められて契約を結んでいる。契約とは、自分に力を授けてくれる悪魔との契約のことを言う。そして、俺も契約には成功したのだが、何やら周りが騒がしい。その理由は簡単で、普通は悪魔と契約するはずが、俺だけ全知全能の神、ユグドラシルと契約してしまったからだ。そして、こんなイレギュラーな形で俺の高校生活は始まりを告げたのだった。