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二人で②

ヒロは仕事の合間に何件かの不動産屋に行き、いくつかの物件を見せてもらった。

(これと、これ・・・あとはさっきのかな・・・)

三件の候補を決め、間取り図をもらって帰った。


翌日、碧と二人でヒロが下見した三件の物件を見に行った。碧も間取りをチェックして来たが、やはり実際に見ると迷ってしまう。

ヒロ「僕はセキュリティと部屋の広さしか気にならないけど」

碧「うん」

ヒロ「だから見て来たやつのどれでもいいよ」

カフェで休憩しながら、どこにしようか話した。

碧「この中でヒロが自分の部屋にしたいのはどれなの?」

ヒロ「これかな・・・」

ヒロは物件ごとに使いたい部屋に記しを付けた。碧はリビングが広い順に番号を書いてみた。

ヒロ「碧は自分の部屋にしたいのはどれ?」

碧「一番は・・・これかなぁ」

ヒロ「これは・・・ダメ」

碧「何で?」

ヒロ「玄関入ってすぐの部屋だと、碧が出掛けたのが分からないから」

碧「・・・じゃあこれは?」

碧は玄関入ってすぐの部屋がヒロの部屋、リビングの奥に二部屋あるうちの一つを選んだ。

ヒロ「ここならいいよ」


いよいよ引っ越しの日になった。お互いに一人暮らしだったので、それぞれの部屋に荷物を入れるとリビングが殺風景になってしまった。

ヒロ「今度、家具とか見にいこうか」

碧「そうだね」

荷物の整理をしていると、コウ達が差し入れを持って来た。

コウ「捗ってる?」

ヒロ「見れば分かるだろ」

タク「ほとんど終わってるじゃん! スゲー」

コウ「中を出さずに運ばせたな」

ヒロ「だってラクじゃん」

タク「碧ちゃんは?」

ヒロは碧の部屋を覗いた。

ヒロ「碧、キリつけてメシにしよう」

コウ達が持って来た差し入れをみんなで食べながら、ヒロは碧にメンバーを紹介した。

ヒロ「碧はレンとハルは初めてだよね?」

碧「うん・・・よろしくお願いします」

レン「よろしくね」

ハル「碧ちゃんは絵が好きなんだよね?」

碧「はい」

ハル「僕も前は描いてたんだ」

碧「そうなんですか? 良かったら今度見せて下さい」

ハル「落ち着いたらヒロと遊びにおいでよ」

ヒロ「お前の部屋がキレイになったらな!」

ハル「前よりはマシだよ!」

食事が終わってもヒロ達は遅くまでワイワイ楽しく話していた。

(ヒロ、楽しそう・・・そんなに友達っていいものなのかな・・・)

今まで特定の友達を作らなかった碧は不思議に思った。

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