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私の特技は転生です!!  作者: 九月
『私』と『私』とetcの話
3/4

2度目の私(ラーナ)

2度目の私は1度目とはまた違う世界の食堂の一人娘だった。



1度目の世界は魔法とかバンバン使っちゃう感じのファンタジーな所だったけど、この世界は中世ヨーロッパ的な世界で、魔法なんておとぎ話の中の世界だった。



この世界では、看 板 娘としてチヤホヤされていました。



私が言うのもなんだけど、可愛い顔してたしねー、1度目の私は平凡だったけど。



栗色のフワフワしたセミロングの髪に同色のぱっちりおめめがちょーキュート♡なかなかにモテてましたねー。



まあ、付き合ってる彼がいたんですけどね♡



それは、幼馴染のマークです!赤髪に翡翠色の瞳が綺麗で、爽やか系のイケメンでしたね!(1度目の時の王子は金髪、碧い瞳の王子様王子様した顔だった)



ちょーラブラブの有名カップルでしたよ。



え?1度目で男に不信感持たなかったのかって?



いやー、あれはね、身分違いすぎたんじゃないかと思ったわけですよ。方や王子、方や勇者といえども平民ですからね私。巫女ミカちゃんはどこぞの社長令嬢だったみたいですが。釣り合うはずがないって。ムリムリ。だから彼も平民、私も平民なら大丈夫じゃないかと思ったわけでよすよ、奥さん。



まあ、そんな事無かったんだけどね。



いや、これはマークが悪い訳じゃないよ。



これまた、簡単に言うと、そこそこ名のあるお貴族様にフォーリンラブされて、誘拐されたんですよねー私。しかもそのお貴族様、ヤンデレで。俺のことを愛してくれないなら死んでしまえって、首締められて私、死んじゃいました!



イェーイ、私20歳までに絶対死んでる!



しかも男絡みで。



なんかこれだけ聞いたら私、男を手玉に取る悪女じゃない?恨まれて殺された的な?



違うしー、なんかみんな勝手に話進めて行って私巻き込まれてるだけだしー。



な き た い !!



せめて成人させて!






「ただいま、ラーナ。いい子にしてたんだな。逃げずにここで俺の帰りを待っていてくれたんだな」



ニコニコと嬉しそうに笑う男。ヤンデレと書いて、タトナスと読む男。

私足枷つけられてますから、いい子にするもクソも無いんですけどねー。逃げられないんでねー。物理的に。



私を撫でる手がかなり気色悪い。触れるなっ!って怒鳴り散らしたい所だけど、喉潰されたから声出ないし。



だか、反抗としてただただヤンデレ(タナトス)を無視してたな。反応したら負けだよゲームしてた。暇だったし、外出させてくれなかったし。



「ねえ」


無視


「なあ」


無視


「おいっ」


無視


「こっちを見てくれ」



いつも半泣きだったな、ヤンデレ(タナトス)(笑)



まあ、そのゲームにしびれ切らして殺されたんですけどね。



あのまま好きでもない、むしろ死ねェェェェェのレベルで嫌いな人といてもQOL(生活の質)は底辺って言うか、マイナスだったし、殺される前に発狂死してたわ、絶対。





これが私の2度目の人生だった。

(あ、ヤンデレはイケメンだったよ。一応)

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