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名前が安直なのは仕様

 到着したのは日が真上に来た頃だろうか、ガランガランと鐘が鳴り響きあちこちが騒がしくなっている。荷物を身に着けて甲板まで上ると港と門が見えた。

 さっそく階段を下ると人の波だ、荷物や人間がひっきりなしに通っている、流れに乗って門に着くとやはり行列が出来ていた。どこも同じなんだな。


 しばらく待っているとようやく俺の番だ。前の人に習ってギルドカードを渡して迷宮に入るためと言うとそのまま通された、門番とはいったいなんだったのか。

 まあ冒険者が迷宮に入りに来るのは自然なことなんだろうからこんなもんなんだろうな。身分証が無い人は詳しく調べられているようだが横目にして中に入る。


 王都も結構な人波だと思っていたがこのメイキュウマエはさらにすごい、祭りや歩行者天国のようだ。露天も隙間なく建っていてあちこちで客寄せの声が響いている。ガイド本が役に立たなかったがギルドの場所だけは分かったのは幸いか、通りをまっすぐ進んで十字路を北に進むとまた防壁が見える、王都と違って門は開いているようだ。壁の内側は石組みでがっちりとしたつくりになっている、王様のいる城じゃなくて前線の砦といった感じだ。北の国や迷宮に備えて作ったのが窺えるな。

 歩いているのは兵士も多いが冒険者風の人も結構いる、人というか猫族とか犬族もだがまとめて人でいいか。端までたどり着くと地図のとおり門の横にギルドが建っていた、『メイキュウマエ支部』とあるから間違いないな。早速中に入ってみる。


 中は薄暗いかと思ったらかなりの明るさだ、カウンターも全て人で埋まっていて王都とは大違いだな。テーブルには大勢がいて飲んだり食べたりしている、酒場も兼業なのか。壁には賞金首の絵みたいなのが貼ってあるが人じゃなくて魔物だな、狩って来ればお金になるようだ。他にも依頼という奴だろうか紙が色々張られている、イメージしていた冒険者ギルドってこういう感じだな。

 窓口が空いたので早速行ってみる、受付の人は犬族の人だ。女の子というには少々年がいっているがイヌミミ美人だ。IRS(イヌミミリアリティショック)は起こらないのは慣れたせいかな。


「すいませんいいですか」

「こんにちは、ご依頼ですか? 申請用紙はこちらになります」


 依頼する方だと思われたようだ。


「いえこれでも冒険者ですよ、なり立てですけど。王都から着たばかりでいくつかお伺いしたいのですが」

「失礼いたしました、どのようなご用件でしょうか」

「こちらで初心者向けの講習をしていると聞いて伺いました。これが紹介状です」


 シェリーさんからの手紙を渡す。


「拝見します、これは……王都支部からですか。確かにその旨記載されております、上のものが参りますので少々お待ちください」


 そういうと奥に行ってしまった、暇なので周りを見ていると何かに似ている事に気づく、いや王都と同じ間取りなのは分かるんだけどもっと前に見たことがあるような……銀行のカウンターだな、そういえば預金もできるんだったか。思い出していると美人さんが戻ってきた。


「ご案内します。こちらへどうぞ」


 左手奥の通路へ案内された。隣の階段を上れば宿舎だろうがこの奥は洗面所となんだったかな、着いていくと部屋のようだ。


「失礼します。お客様をご案内いたしました」

「開いてるよ」


 促されて入室。ソファーに机、壁には本が並んでいる。客間かな?


「ようこそメイキュウマエ支部へ。指導官のジェニスだ、おたくがジトウさんかい?」

「はい。よろしくお願いします」

「ハハッ、なるほど礼儀が出来てるんだな。早速講習といきたいんだが……」


 ジェニスさんの外見は女版リールさんといったところかな、つまり猫率の高い猫族だ。ケモナーにはたまらないだろうが俺には外角低めで後逸だな。


「元々新人の講習は明日の予定でね。出来れば合わせてくれると面倒が無くて助かる」

「はぁ。でしたらそれでかまいません」

「ありがたいね。昼に始まるからその時に頼むよ。荷物があると面倒だから、お前さん宿は決まっているのかい?」

「紹介してもらった店があるんですが場所が分からなくて。『黄金の麦穂亭』はどのあたりでしょうか」

「あそこか。値段はそれなりだが飯が旨くていいところだよ。中央から西南区に入って何本か中の通りになるんだが……ここだな。この印だ」


 壁から地図を取り出して教えてくれた。ガイド本の同じあたりに印をつけておく、十字路を南西に三分の一ほど進んだあたりだ。マークは丸に麦穂で分かりやすい。


「今日は街を見て回るといい。講習を受けなくてもカードを見せれば迷宮には入れる。が、あまりお勧めはしない」

「危ないのでは?」

「その通り、だが学園卒の連中はそのまま入っちまうことがある。よっぽど自信があるんだろうが何人かは出てこないな」


 そういえば学園はそういう教育をするところだったな。本番前は予行練習をしてから臨めば安心なのに。


「なんにせよ急ぐ奴は死んじまうのはどこでもよく聞く話さ。講習は座学と実戦両方やるから装備は着て来いよ」

「分かりました。明日の昼にまた来ます」


 外に出ると受付の騒がしさが聞こえてきた、戻るとさっき以上に人が多くなったようだ。隙間を縫って外に出る。とりあえず十字路まで戻るか。

 歩いて戻ってきたがこちらの人並みも変わらずすごいな、地図を頼りに小道に入る。通りをひとつ超えるとようやく静かになった、太陽を見て南の方向に進んでいく、この通りは商店が多いのか武器や防具、薬瓶なんかの看板が並んでいる。冒険者通りに似ているなと思いつつ進む、とするとここを右に曲がればマルタス商店の位置に出るはずだ。

 ほんとにあったよ。丸に麦穂のマークにくわえて宿と描いてあるから間違いなさそうだ。


 早速中に入ってみると受付にいるのはネコミミじゃなくて人間のおじさんだ。看板親父なんだろうか、そういやマルタスさんは妹さんと言ってたから旦那さんかな?


「こんにちは、紹介を受けて参りました。『黄金の麦穂亭』さんで合ってますか?」

「……はい」


 テンション低すぎじゃないですかねぇ。看板親父ならガハハハと笑って乱暴だけどサービスは丁寧とかそういうのじゃなかろうか。


「これ紹介状なんですが」


 渡してみると中身を取り出し読み始めた、さっきから思っていたが酒臭いな。料理も出す店なんだろうか。おじさんは読み終えたのか便箋を置くとなぜかしゃがみこんでいる。カウンターのせいでよく見えないが瓶が逆さになってゴクゴクと飲む音がするのは分かった、おじさん飲酒中でしたか、どんな店だよ。

 おもむろにおじさんが立ち上がったと思ったら便箋を飲み込んだ、口に入れる的な意味で。唖然としていたが完全に飲み込んだらしくさらに酒をラッパ飲みし始めた。何を言っているのか分からないと思うが俺にもなんだかわからない……ひょっとしておじさんはヤギ族とかそういう種族で紙を食べるのが習性なんだろうか? ないな。

 挙句に定位置に戻って今度は泣き始めた始末、展開が速すぎて着いていけない……どうしてこうなった。


 よく分からない中やばそうなのはよく分かった、ゆっくりと店から出る。ボス仕様なのか定位置から動かず追ってこなかった。助かった、終わったと思ったよ。って問題解決になってないな、当てにしてた宿だったのに近寄らない方がよさそうだ。といっても他に当てはないし、こういうときは門番に聞くのがセオリーだな。駄目そうならギルドでも良いか。


 大通りに戻って西門まで着いたので聞いてみた、ギルドの2階は望み薄らしい。なんでも春先に学園卒の連中が押し寄せてくるからすぐいっぱいになるそうだ。たまに空きも出るらしいがそれって戻ってこなくなったとかそういう……いや金が溜まれば他の宿に移ることもあるんだろうなそうに違いない。詳しくはギルドで聞かないと分からないそうだ。大通りの宿屋は1泊銀貨2・3枚と聞いて物価高ってレベルじゃないじゃん……銅貨で泊まれる安宿もあるらしいが治安が悪いそうなのでやめておきたい。兵隊は城の寮住まいなので穴場の店は知らないとのことだった。


 とりあえずギルドだな。講習次第だけどすぐ迷宮に入って稼げるとも思えない、倹約しとかないとな。それにギルドの人なら穴場の店も知っているかもしれないし。

 ギルドに戻ると人ごみが多少マシになっていた、早速受け付けで聞いてみると今度はネコミミさんだ。


「すいません2階の宿舎に空きはありませんか?」

「2階ですか? 少々お待ちください」


 そう言うと棚から名簿を取り出して確認している。


「契約が未更新の部屋がございます、ただいま確認いたしますね」


 しばらく水晶玉をつついて確認しているようだがこちらからは見えないな、あの水晶は登録の時に使った奴だから魔法のデータベースだっけか? 冒険者の情報が調べられるはずなんだが居場所とかも分かるんだろうか


「確認できました。一人用の小部屋ですが契約なさいますか? 一日銅貨50枚になります」


 ここでも物価高だな、王都の5倍か……でも街の安いところより安全そうだ。


「お願いします、早速荷物を置きたいんですけど」

「作業がありますので少々お待ちいただけますか、あちらが酒場になっております」

「それは構いませんが前に契約していた人はいいんですか?」

「死亡が確認されました。鍵が未返却になりますので錠の方を交換いたします。掃除も行いますのでご心配なく」


 居場所とか残高とかそんな生易しいものじゃなくて死亡確認ですかやだー。荷物は遺族に送られるとかそういうのかよ……コワイ!

 書類に記入して支払いは週払いにしてもらう。1週間は7日で合ってた、銀貨3枚と銅貨50枚なり。

 酒場で待つこと30分ぐらいだろうか、食後のお茶を飲んでいるとネコミミさんが呼びに来た。階段を上って2階へ着いていくと奥のほうの部屋だった。下がやかましいから奥でよかったな、ドアを開けて一緒に入る。ベットに小机に椅子と変わりばえしないなと思っていたらドアの横に宝箱が置いてある。


「こちらのお部屋になります。ドアと金庫の鍵をどうぞ」


 なるほど、これが金庫なんだ! ねーよ。いやタンスとかよりは安全か、盗賊が来たら開錠されそうな気もするが。


「衝撃を与えたり鍵穴を探ろうとするとアラームがなりますからお気をつけください」


 親切設計だった。


「週ごとの契約更新となります、期限前に受付までおいでください。更新が遅れても数日はお待ちしますが今回のように次の希望者がいらした場合は確認の上で引渡しをさせていただきますのでご了承ください」

「わかりました。どうもありがとうございました」


 ネコミミさんは戻って行った。早速金庫を開けてみると空の宝箱にしか見えない、いや実際そうだが。リュックが入るほど大きなものではないので閉めておく。防具を外して荷物を降ろすとなぜか疲れたな。昨日までだらけてたせいもあるが宿屋の件が想定の範囲外だった。怪奇山羊男とかの怪談に成りそうだな。


 部屋着に着替えてベットに寝転がっていると眠くなってきた、そのままうとうとしてると寝てしまったようだ。

 目が覚めると夜になっていて外に出るのはもうやめておこう。蒸しタオルを作って体を拭いて再び寝ることにした。


 そして朝が来た。朝というには少々日が高いが10時ぐらいだろうか。講習は昼からといっていたからまだ大丈夫だな。装備を整えて朝食を取り受付に行くと1階奥の会議室のような部屋に案内された、机と椅子が並んでいて昨日の客間に比べると大分広い。ここで講習が始まるらしい、昼までなら入退室自由だそうな。部屋の隅に本が何冊か並んでいるので暇つぶしに読んでみる。謎文字とカタカナで書いてあるのはありがたいが読みづらいな、図も書いてあるので分かりやすいが野草の図鑑のようだ。ヤクソウとかドクケシソウと書いてあるからよく覚えておこう。


 しばらく読んでいたがふとこれは本だから魔本に読み取らせれば良いんじゃないかと思いつく。誰も来ないしやってみよう。部屋に戻って腰のサイドポケットに魔本を入れて会議室へ、誰もいないのを確認して本を合体させてみる。吐き出されないな、成功か? 最後のページを確認すると%の表示がどんどん上がっていき100%になった、あっという間だな。出て来いと念じると図鑑がずるりと出てきた、魔本のページを確認していくと登録されていた。なになに


 初心者用薬草図鑑 / エミール ニシノウラ著

 ショシンシャ ヨウ ヤクソウ ズカン

 メイキュウマエ : 王国騎士団巡回403部隊 , 聖ヒガシヤマダ王国暦77年

 60p ; 40cm

 ショシン シャ ヨウ ヤクソウ ズカン

 ニシノウラ, エミール <NSS78469284512>



 なるほど、薬草図鑑だ。内容も漢字と平仮名が加わって読みやすくなってる。この調子でどんどん取り込んでいこうと思ったがこれは著作権法的に考えるとどう見てもアウトだな。だがここは日本ではなかったのでセーフだ。

 作業にかかろうとすると誰か入ってきた、ジェニスさんだ。続いて何人か入ってくる、人・犬・猫族だが年齢はばらばらだ。どう見ても10歳になっていなさそうな子供から俺より年が上なおじさんなど幅広いが男ばかりだ。服装もたびびとのふくどころか布の服だな、どう見ても町人です。迷宮ってレベルじゃねーぞ。


 目立つ作業だからこれじゃ登録できそうにない。機会を見てやろう、別の本と交換して普通に読んでいると講習が始まるようだ。追加で何人か入ってきていたようで20人ほど集まっている。


「それではこれより講習を始める。まず最初に言っておこう、お前らのうち何人かは数日のうちに死ぬ」


 いきなり物騒だな、確かに迷宮って言うぐらいだから魔物や罠で危ないんだろうが。まわりもざわざわと落ち着かないようだ。


「だがこの講習を終えれば死ぬ奴は少なくなる。事情はあるだろうが死んだらおしまいだ、それを忘れるな。では迷宮の仕組みから始めるぞ」


 ・迷宮とは大昔に魔族が作った巣である。中は階層ごとに分かれており、魔物がうろついているが全滅させても何時の間にか新しい魔物が出てくる

 ・創生神様のご加護で魔物を倒すと金や素材が手に入るしたくさん倒せば強くなれる

 ・最下層までたどり着けば迷宮を破壊できる。すごい宝も手に入る


 なるほど、そういう設定になってるのか、創生神さんすごいですね。


「気をつけなければならないのは魔物だけじゃない、道を覚えておかないと迷って死ぬこともある、罠にかかる場合もあるな。死にたくなかったら地図を買え、理想は頭に叩き込むことだが。古代語が読めない奴は最低限これだけは覚えておけ」


 大きな紙が壁に貼られた、階段だの罠だのと書いてある。気になるのは転送装置やつだな。


「ギルドで販売している地図は全て古代語だ。最初のうちは階段と転送装置だけは確実に覚えて置け、死にたくなかったらな。分かる言葉でメモしても良いぞ。階段は上っていけば帰って来られる、転送装置は古代魔法の力で魔方陣に触れると一瞬で迷宮の外へ飛ばされる。ただし10階層ごとにしかないから気をつけろ」


 バシバシと紙を叩きながら言うジェニスさん。


「また一度使った転送装置の場所は外からでもすぐにいけるようになる。迷宮入り口に魔方陣の部屋があるから試してみると良いだろう。では続いて魔物の話しに入る」


 別の紙が出てきた。なんだろう、ゴブリンとかスライムとかそんな感じの絵が描いてある。


「最初のうちはこのゴブリンとスライムがお前らの練習相手になってくれるだろう。油断するとこいつらのエサになるから気をつけろ。さて魔物の殺し方だが簡単だ、首か目を狙え。あるいはバラバラにしてやれば死ぬ。わかりやすいだろ? 非力な奴は囲んで少しずつ殴ればそのうち死ぬから協力してやるんだな。魔法使いか弓を使う奴がいれば楽だぞ」


 物騒すぎませんかねぇ……RPGのレベル上げは大抵そんなもんだが現実でやるとなると恐ろしいものがあるな。


「逆にこの首も目もないスライムはどうすればいいかというと半透明だが良く見れば体のどこかに色が濃い部分がある。そこが弱点だ、踏み潰すなり抉りだすなりすれば死ぬ。簡単だろ?」


 生々しすぎる。


「もっともより深い階層にいる敵はそう簡単には死なない奴もいる。単純に頑丈だったり鎧を着込んでいたりな、腕を切り飛ばしてもまた生えてくる奴もいるから気をつけろ。まあそこまでたどり着けるようならもう一人前だろうが。とりあえず気をつけるべきは40階層越えた辺りに出る幽霊だ。普通の武器は効かない、魔法か古代武器で何とかするんだ」


 物理無効ですね分かります。古代武器は属性でも持ってるのか?


「あとは実践あるのみだが今日は私と僧侶が1人同行する、10層を目標に進んでいくが何か質問はあるか?」


 引率ありがたいです、僧侶がいれば怪我しても安心だ。だがまてよ?


「質問があります」

「言ってみろ」

「魔物が転送装置に触れると外に出てくるんでしょうか? だとしたら迷宮の周りはすごく危ないんじゃ?」

「いい質問だが半分当たりだ。魔物は転送装置に触れても影響はない。ただし魔族は出てくる」


 魔族()。そういえばそういう設定もありましたね。またざわついてきた。


「だが安心しろ。少なくともこの100年の間に出てきたことは一度もない。他の国ではもっと昔から同様だ。そもそも魔族が跋扈していた時代とは違うからな、伝承にあるような化物がそうそう出てきてたまるか。魔族が出てくるというのもギルドに伝わっているだけだ」


 それっていつかは出てくるって事じゃないんですかねぇ。


「ただし数十年に一度入り口から魔物があふれ出すことがある。ここに城がある理由の一つだな。その時は兵隊も冒険者も一仕事することになるが防壁と堀で何とかなる。他に質問はないか? ではそろそろ出発するぞ、着いて来い」


 また隠れ仕様があるような気がしてならないがこうして初めての迷宮探索に行くことになった。

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