Ⅴ
Ⅳがかなり変だったので編集しました。でも、やっぱり変かな……
ということでⅤです。
炎神 天照!
「……なんだ、これは…」
「これが俺の…奥義だ!」
「…そうか…初めて見るものだな。その力、試させてもらうっ!」
グァァァアアアアア!
「天照、咎の炎」
ドッ…ゴォオオオオオオオオオン!
激しい衝突と共に相手の奥義、アクアドラゴンとでも言うか、が蒸発した。
「な……!俺の奥義が…一撃で…」
「さぁ、早いとこ、ユゥを返した方が身のためだぜ」
「…そこの岩陰だ…、まさかこれほどとはな」
「後、お前ら全員牢獄行きだ」
「ふん…。まぁ面白い物が見れたからよしとするか…」
…………
「ユゥ!」
「んんーーー!(ファイーーー!)」
「大丈夫か?!今、縄解いてやるからっ」
「ん〜……(う〜……)」
「よし、これでOK。大丈夫だったか?」
「うん、大丈夫…ありがとファイ…。でも、お父さんとお母さんが…」
「………あぁ…殺されたよ…。」
「…うっ…うぅっ…えぐっ」
「…大丈夫、これから俺がずっと一緒に居てやる」
「…うっ、ファイーーー!うわぁ〜〜〜〜ん!」
「ユゥ…… 」
「うぅ〜!うっ、うっ、わぁああん!」
「ユゥ…落ち着いたか?」
「うん…、もう…平気…っ」
「そか、それじゃ、帰ろう。」
「うん…」
「ん、なんだ、さっきのやつまだ居んのか。」
「仲間が目を覚まさないんでな。目を覚ましたら逃げようと思っていたところだ。」
「それ、俺に言っていいのか。」
「ふん、どうせ逃げられんのだ。変わりはせんよ。」
「…俺達は一旦家に帰る。お前達を牢獄に送るのはその後だ。」
「…そうか」
俺達は家に帰り、俺はユゥを寝かせてからさっきの族の所へ行った。全員がのびていたおかげで縛るのは容易かったが、ただ一人意識のあったはずのボス(?)は余程仲間意識が強いのかやはり逃げてはいなかった 。なぜユゥの親を殺したのかと聞くと、「俺は指示していない、勝手に仲間がやったようだ、すまなかった…攫ってこいとしか指示はしていなかったんだが…」と。ふざけやがって。その攫った理由が俺と一戦交えたいという事だったが…。とりあえず、俺は近くの町に行き門番にこの事を話し、後を任せた。
数日後…
「ファイ…」
「あぁ、ユゥ…もう起きてもいいのか?」
「うん、お父さんとお母さんのお参りも行きたいし。」
「あぁ…そうだな。じゃぁ、行くか」
「うん…」
このところ俺はあまり修行をしていなかった。まぁ、理由は言わなくてもわかるだろうが、寝たきりになったユゥの世話していた、あれからユゥはしばらく体調を崩していた。
「お父さん…お母さん…もう大丈夫だからね。心配…しないでね…」
太い木の枝を十字にして建てた墓…、ちゃんとした墓にできなかったのが悔やまれるがユゥがそれでいいと言った。ちゃんとしてなくても気持ちがあればいいという事らしい。
俺には罪悪感が残っていた。俺がもっと早く起きていれば、俺が同じ家で住んでいれば、と。
「ファイ…あんまり自分を責めないでね?ファイのせいじゃないんだからさ。」
「あ、あぁ…」
ユゥはこう言っているが、俺にはどうしても自分を責めずにはいられなかった。
「さ、ご飯食べよっ。おなか空いちゃった。」
「わかった。何が食べたい?」
「うーん…、あ、唐揚げが食べたいっ」
「お前そればっかだなー。太るぞー」
「うぅ…、ふ、太らないもん…。」
「あっはは、はいはい、ふくれるなよ」
「む〜。ファイのいじわる…」
「ごめんごめん(笑)」
「わーらーうーなー!」
ふくれるユゥ、それを見て笑う俺。あんな悲劇があった後でもこうやって生活できればいいな。