5つのクルミ
御伽の国から白馬がやってきた
金の色の魂の王子が
銅の色の魂の従者と共にやってきた
御伽の国の隣の国
全てが刺繍でできた縫い物の国へ
ひとりの姫のその元に
白い壁に白いテーブル 白い布のある所
見たのは妖精
聞かされるのは妖精
姫と王子は黙っていた
王子は贈り物を置いて
王子は従者と 元来た道を帰って行った
ふたりはどうなるのだろう?
ふたりは何処へ進むのだろう
姫を知っているふたりの妖精は語り合った
曇天の空が
今日はどの空よりも美しい
ふたりの妖精の知っているところで
ふたりの妖精の知らないうちに
王子と姫は鉢合わせした
夕暮れ時の曇天の空が
いつもの青空よりも美しい
ふたりの発展を心から祈り 願います。
アーメン