11/14 Thu ソロ
11/14
「おはよう、ピグラ」
「ん……」
朝、ソロの声で目を覚ます。
「もう少し寝ててもいいわよ」
朝ごはんを作っているのかいいにおいがする。
「早いんだな」
「今まで用事があったからね。ここ数日の習慣になってたのよ」
「誰かさんのおかげで、もうないけどね」
「そうだな」
布団をたたみながら会話をする。
「学校はどうするんだ?」
「今日は自主休講よ」
「いいね。アロに伝えたのか?」
「ええ。たまにはねって」
ソロが食器をこっちに持ってくる。
「和食にしたけど良かった?」
「ああ。朝はいつも食べないからな」
「え、じゃあ私の作った朝ご飯も……」
「彼女の作った朝ごはんを食べない奴なんていないだろ。もちろんいただく」
「よかった」
机の上にご飯を並べる。
「いただきます」
「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした」
「やっぱり料理上手だよな」
「ふふっ、ピグラの口に合って良かったわ」
ソロが食器を片付ける。
「洗い物は俺がやるよ」
「いいの?」
「いいのいいの。何もしないでいると、それはそれでつらいもんだぞ」
「なら……甘えることにするわね」
というわけで、さっきまでとは逆に俺が台所に立つ。
「終わったぞ」
「なんだか新婚みたいね」
「学校サボって家でゆっくりしてるだけなんだけどな」
今は二人でソファに座ってのんびりしている。
ルスリアは今頃どうしているだろうか。
「ねえ、どこかに行く?」
「そうだな……」
森と言いかけて、途中でやめる。
一瞬だけでも見えたならと思ったが、それでもお互い辛くなるだけだろう。
「今日は家でソロとゆっくりしていたい」
「もう……でも、いいわよ」
こうして今日一日を終えるのだった。




