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11/11 Mon ソロ
11/11
「なあ、ソロ」
「何かしら?」
「近くないか?」
「良いじゃない。私のこと好きなんでしょ?」
「好きだけど……」
全体練習が終わり個人練習の時間。
俺は音楽室でソロと練習していた。
「それに演奏してないし」
「あら、恋人同士で演奏でもする決まりでもあったのかしら」
「ないけど……恋人」
「ええ。違った?」
「ってことはソロが俺の彼女で……」
「ピグラが私の彼氏ってことになるわね」
昨日までドタバタしてたから考えられなかったけど。
「そうか、俺告白したんだ」
「今更改まってどうしたのよ」
ソロがくっついてくる。恋人に甘えるタイプなのだろうか。
「まあ、幸せだしいいか」
髪が乱れないように、頭を優しくなでる。
「んー」
甘い声まで出している。
普段のしっかりしているソロとは大違いだな。
「なあ、ソロ」
「演奏してくれないか」
「もう少しこのままがいい」
これはこれで、アリだな。




