11/8 Fri ソロ
11/8
俺は作戦をソロたちにも話す。
「……わかったわ」
「あんまり乗り気じゃなさそうだな」
「だってピグラたちの負担がでかいじゃない」
「しかたないさ。犯人が何者かわからないんだから」
「それを言うならピグラたちだって危ないじゃない」
「……」
「アヴィ?」
「あっ、ごめんごめん」
そういえば幽霊騒ぎになってからアヴィの様子が少しおかしい。
「幽霊、か……」
「会えるかな」
「アヴィ……」
ソロは何か知っているのだろうか。
俺には深く聞くことなんてできなかった。
臆病者だな。
「とりあえず、そんな感じで、今日は解散」
今日もゴラは来ていなかった。
ゴラの様子を後で見に行こう。
「ここがゴラの家……」
住所をアロから聞き出し、訪れる。
かなりの豪邸で、後ずさりしそうだ。
ピンポーン
「は、はい」
「えっと、ゴラさんの友達です。ゴラさんはいますか?」
「ピグラさん!?い、今行きます」
どうやらゴラ本人だったらしく、インターホンを切ると少しした後にゴラが出てくる。
「ど、どうしたんですか?」
「ゴラの様子が知りたくてな」
「……すみません、ご迷惑をお掛けしてしまって……」
「気に病むな。悪いのはゴラじゃない」
「幽霊の話を聞くとどうしても昔のトラウマが蘇ってしまうんです」
「幽霊に殺されそうになったことを——」
「……え?」
「ご、ごめんなさい!少し休めばよくなると思うんです」
「演奏会には、参加しますから」
ゴラは家へと帰ってしまった。
トラウマか。
俺はやっぱり弱いな。
深いことを聞きだすことができない。
いつか、俺も知る時が来るんだろうか。
みんなの過去に。




