11/5 Tue ソロ
11/5
週が明けても幽霊の話題が消えることはなく、逆に被害が増え続ける事になった。
「今度は校門だってさ」
「ねえ……本当に幽霊っているんじゃないの……」
「やめてよ。怖いの苦手なんだから」
被害は俺たちにも及んでいた。
ー♪
「すっ、すみません……」
ゴラが明らかに本調子じゃない。
幽霊におびえているのか、音がかなりふるえている。
「ふぅ……」
演奏も今月に迫っている。でも、焦っても仕方のないこと。
ゴラが幽霊におびえてる理由を俺は知らない。
ならば幽霊の正体を突き止める方がいいだろう。
ルスリアに相談してみるか。
夜の森。ルスリアに会うための場所。
「こんばんはピグラさん」
「ああ、こんばんは」
「私に何か御用ですか?」
「そうだ。最近村に幽霊が出てくるらしいんだ」
「幽霊?」
「詳しくは知らないが、夜になると現れて近づくと消えるとか」
「むむむ……私の知らない幽霊ですね……」
「それにいたる場所で落書き騒動が起きているらしい。俺が見たのだと『私は幽霊 演奏会を中止せよ』って書いてあったな」
「ええっ!演奏会が中止されたら困ります!」
「演奏会が生きている唯一の楽しみなんですから!」
「生きてないだろ」
「そうでした。死んでました」
舌を出して、おどけたふりをする。
「冗談ですよ」
「笑いづらいネタだな」
「それより本題です。幽霊というのはいろんな人が見ているんですか?」
「どうだろうな。噂に尾ひれがついてる感じもするけど、落書きがあるのは事実らしい」
「話を聞く限りどれも演奏会を中止しろって書いてあるみたいだ」
「許せないですね、私の楽しみを奪うなんて!」
「ただのイタズラだろうから流されるだろうな」
「だといいんですけどね……」
「ねえ、ピグラさん。もし犯人がいるのなら見つけませんか?」
「ちょうど俺も考えてた」
「ソロたちにも掛け合ってみるつもりだ」
「でも私にできることって何にもないですよ?」
「森から公園を見ててくれ。俺は村中を見てみる」
「カメラとかは?」
「あいにく用意がないみたいでな。平和な村だったみたいだから」
「ひとまず私は公園を見てます。村の方はピグラさんに任せます」
「ああ」




