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10/14 Mon ソロの様子を見る

ーーーソロの様子を見るーーー

「ごめんなさい……」

「どうしてソロが謝るんだ」

「わからなくなってしまったの」

「わからなくなった?」

「どんな感情で演奏すればいいのか……前までは決まってたのに」

「周りの音を聴いて、みんなと遊びに行って。アンサンブルって難しいのね」

「そうだな」

ソロは一人、あるいは俺と二人でしか演奏してこなかった。

急にアンサンブルといわれても調子が狂うだろう。

「でも、いいことなのかもな」

前までのソロは一人で走っていた。

「誰かの音が聴けるようになったなら、成長してるさ」

「だといいんだけど」

それでも、ソロの顔は晴れなかった。

「なにかそうじゃない悩みがあるのか?」

「……ええ」

「私はこの村祭りに全てを賭けていた」

「そのために準備もしてきた」

「だけど、本当にそれでいいのか」

「わからないの」

全てを賭けてきた?

「俺には言ってる意味がわかんない」

「だけど、揺れてるってことは他の選択肢もあるってことだろ?」

「幸い本番まで日はあるんだ」

「ゆっくり考えていこうぜ」

「俺も力になれることなら協力するし」

「そうね」

ソロはヴァイオリンケースを抱き抱える。

「姉さん……私……」


ーーー前の選択肢でソロを選んでいた場合ーーー

姉さんか。

ソロのお姉さん。

石碑の前で手を合わせてたことを考えるとすでに亡くなっているのだろう。

俺は死人に口出しできるほど強いだろうか。

……弱いのか。

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