05 出発
いよいよ冒険の準備が整いました。
まず最初は、腕試しのひとり旅。
『私もいるんだけど』
ごめんね、リセ。
ふたり旅だったね。
『なんだか旅の途中で人数が増えちゃいそうね』
もし道中で危険がありそうだったら、ちゃんとギルドで護衛を雇うよ。
『違うの、カミスの新しいお嫁さん候補ってこと」
えーと、善処します……
装備の方も、準備万端。
メインの武器は長槍『リセマラ』
サブにはウェブシューター『デスシオスシ』
愛用している棍は、予備の武装として『コニタン』の『収納』の中に。
新装備の魔導バックパック『トラペゾ』は、大容量魔素タンクのおかげで長時間の魔導広域探索が可能で、そこから得られた各種情報は連携された僕の魔導メガネに表示されます。
テントは、毎度おなじみの『空間』一軒家テント。
旅に必要な各種雑貨は、徒歩での旅ということでいつもより多めに用意。
保存食の冒険者三点セットは、いつも通りにワインじゃなくてお茶。
えーと、あと何か必要なモノって、あったかな。
「どうしてもひとりで行くの?」
ごめんね、モノカ。
何かあったら応援よろしくね。
「何もなくても、まめに連絡、だよ」
了解です。
「カミスパパ、気をつけてね」
手作りのお守り、ありがとう、ハルシャちゃん。
出来るだけ手紙を書くからね。
それじゃ、行ってきます。