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「「チッ」」
「まあまあ、そんなに怒らないで」
ご機嫌斜めなシルヴィアと殺気が漏れるのを隠さないエステル。
ヒュールは何とか二人の怒りを鎮めようと努力はしているが、ダイナの街を出てから一週間が経っても機嫌は治らなかった。
「クソ老害共め、私達を呼び出すなんて……! あんたらがこっちに来なさいよ!!」
「エリーとのデートの予定を邪魔しやがって、凍り尽くしてやる……!!」
まあ、要約するとシルヴィアはエリーとのデートがあったのに、急にギルドの上層部にSランク昇格の件で呼び出しを受け、エステルがブチ切れたのだ。
流石に上層部の呼び出しを無視するわけにはいかず、エリーとヒュールの必死の説得で何とか王都に向かわせることに成功したのだ。
王都に向かう道中で二人の怒りが再発して今に至る。
「まあまあ、二人とも、落ち着いてくれよ」
ヒュールは内心どきどきしながら、二人の怒りを必死に抑えようとしていた。
「「あ?」」
「いや、その……」
いつの時代も男は女に勝てないものだ。しかもそれが世界最強クラスの実力を持つシルヴィアとエステルが相手では仕方のない事だ。
二人の怒りは周囲へも影響を与えていた。
辺りの木々が凍り、魔力の奔流が流れ出て強風を巻き起こす。
このままの二人の機嫌のまま王都に行かせれば、王都が火の海ならぬ氷の都になってしまう。
ヒュールは、あれ?なんかオシャレじゃね?と一瞬思ったが、すぐにその考えを頭の外へ捨てた。
「そ、そうだ! このSランクの昇格の話が終わったら、王都で何でも奢ってやるぜ!」
まあ、このくらいじゃ気持ちは靡かないよな。と言った側からヒュールは諦めていたが、
「本当に?」
「約束破るなよ」
「お、おう! 勿論だ!!」
思ったよりも反応があった。
「じゃあ最新の魔導書とか買ってもらおーっと」
「それじゃあ俺は氷耐性の付いた武器か服だな」
しかし、ヒュールは後悔する事になる。
この二人に、女性に何でも買ってあげるよ?と言った後に見る事になる、地獄をーーーーー。
めちゃくちゃ短い!!!ごめん!!!




