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絶対零度のシルヴィア〜TS転生したら美少女だった件〜  作者: 近藤ハジメ
三章 ボルテジール火山
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 そこは魔力が強過ぎて空気の色が紫に変色し、人間には有害な魔素が立ち込める。

 人間界では魔界と呼ばれ、よっぽどの命知らずで無いと立ち入る事が無い魔族が生きる地だ。


 そして、中央にある魔王城の四方には魔王四天王 魔将軍がそれぞれに城を建てて領地を守護していた。

 その東部、シルヴィアが拠点を構える冒険者の街 ダイナに最も近いのがここだ。


 そして魔族達にリリビアの死と仲間が捕虜にされた事は知られていた。


 あの遺跡には念の為にこの地の魔将軍が遺跡を監視出来る様に、監視魔道具を設置していた。だからリリビアが殺された一部始終もしっかりと記録され、全魔将軍に伝達されていた。


「あはははは! リリビアが殺られたんだ!」


 部下が死んだ報告を笑いながら聞く上司ルシファーに千魔将フルフルは溜息を吐いた。

 

「笑い事じゃないですよ。あそこの魔王様の右腕が封印された地を人間に奪われました。捕虜にされましたし、尋問されて次期に我々の目的と作戦がバレてしまいますよ」

「ああ、大丈夫大丈夫。情報を喋った子達は爆破する様に呪いを掛けといたから」


 さらりと部下に呪いを掛けた事を暴露する上司に今更ながら戦慄する。


 このルシファーは究極の快楽主義だ。部下の命も自分が楽しむためなら簡単にポイ捨てする。

 これまでも似た様な事を何度もして、時にはとんでもない事をしでかして、部下わたしに後始末を押し付ける事も多々ある。

 本当に面倒な上司だ、と内心で愚痴りながら


「ルシファー様、これからどうするのですか? あそこを奪われたままでは我々の作戦が実行できませんが」

「んー。そうだねー。まあ、それは後回しでいいよ」

「よろしいのですか?」

「うん。それよりも他の場所だね。行方がわからない部位を優先して捜索しようよ」

「かしこまりました。では、我々に与えられた残るノルマはーーーー」


 四天王会議で決定したノルマをこなすために、魔将軍ルシファーと副官のフルフルは綿密めんみつな計画を立てた。


(それにしてもその女の子気になるな〜)


 ルシファーはニコニコと薄ら笑いを浮かべながらフルフルの話を聞いているふりをして、適当に頷きながらさっきの報告を思い返した。


 たった一人で百魔将リリビアの首を刎ね、さらに九十九の魔族を容易く捕らえられる、氷使い。


 部下のフルフルは《鉄壁ヒュール》によるところが大きいと考えている様だが、そんな事はない。


 確かに魔族の複合魔法を跳ね除けた技術は見事だったが、あの少女の潜在能力ポテンシャルは底を見せていない。

 

 その気になればあの場にいた魔族を瞬殺出来るくらいの力は持っていた。


 面白い。

 あれは本当に人間か?

 ああ、試してみたい。

 だが公に動くと副官フルフルが煩い。

 しかし、欲望には耐えられない。


(少しちょっかい掛けてみようかな)


 そうして究極の快楽主義者は自分の為にもう一人の副官を動かす事にした。







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