メニューウィンドウの説明1
翌日。土曜日なので芽生がログインできるとのこと。
早速私はVRハードウェア『ディベレス』を装着し、電源を入れた。
視界が真っ暗になるがすぐに初めてログインした時と同じ場所
――バトリアのセーブポイントが視界に映った。
周りを見渡して芽生――ここではセイだが――を探す。
「おーい、イノミ!」
「あっ、芽生…じゃなかった、セイ!」
声のする方向を見ると、こちらを見ながら手を振っているセイこと芽生の姿があった。
お互いに服装と特徴を事前に教え合っていたのですぐにわかった。
私は淡いピンク色の初期防具の背中に剣と盾を装備した小柄なアバターで、髪色はブラウンだ。
彼女は革でできた軽装に身を包み、両手にはナックルが装着されている。髪色はピンクだ。
「よーやく来たか~。イノミ、今なんレベ?」
「えと、私は5レベだよ。」
視界に表示されているHPバーの上に表記されているのを確認しながらそう言った。
「じゃあもうSPは振った?」
「スキルポイントのこと?で、でもメニューウィンドウってどうやって開けばいいの?」
私は思わず首を傾げた。その様子を見て苦笑しながらセイは続ける。
「見てて!」
そういうと芽生は両手を前に伸ばし、扉を開くように左右に広げた。
すると、セイの前にホログラム(メニューウィンドウ)が表示された。
「これがメニューウィンドウ。イノミもやってみて!」
「うん!」
同じく扉を開けるような動きをするとメニューが開いた。
イノミ Lv.5
HP 50/50 アイテム
MP 30/30 フレンド
武器:初心者の剣盾 掲示板
頭:無し 設定
首:無し ログアウト
体:初心者の服
右手:無し
左手:無し
足:初心者のズボン
STR10
ATK10
VIT10
DEF10
INT10
AGI10
LUK10
SP15
スキル
称号
【バトリアの民】
「まずはフレンド登録からだね。ここ押して?」
「あ、うん。」
「これをこうして…っと。フレンド登録完了!」
「このフレンドって書いてあるやつ押せばいいの?」
「うんうん。」
フレンドと書いてある所を押し、セイが登録されていることを確認してセイにそれを教えた。
「よし、これでオッケー。次はステータスポイントだよ~。」