表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/25

習慣は怖いが笑えた

 主人は新しい物が嫌いです。

 なので今だにガラ携です。


「俺はガラ携最後の男になるっ!」

 カッコつけているつもりかもしれませんが、カッコ悪いです。喧嘩になるから言わないけど。


 そんな主人のケータイに○ガワ急便から『お荷物持ち帰りました』メールが届いた。


「お前、何か注文したの?」


「ああ、そういえば、したね。確か代引きだったはず」


「俺のところにメール来てて、ホームページ見ろってさ」


「見ればいいじゃん」


「……俺のじゃ見れない」


「………………だよね。じゃあ転送してよ」


「………………お前の日本語がわかんねぇ」


「だから、転送って押して、私に送るの」


「…………お前やれよ」


「……わかった。じゃあ、ケータイ貸して」


 主人がメール画面にして私にガラ携を渡してきた。


「はいよ」


 私は主人のケータイを受け取った。





 そして、左手でケータイを持ち、ケータイの上部分、メールが書かれている画面の【転送】という部分を一生懸命にタッチした。何度も何度もタッチした。








 画面がどうしても変わらないことに気がつくのに数秒かかった。


 画面はタッチするものという習慣が身についてしまっていたのだ。怖い怖い。


 私は自分のアホさに大笑いした。主人と娘に訝しんだ顔を向けられた。

 私は泣き笑いしながら説明した。娘は一緒に笑ってくれたが、主人はガラ携をバカにされたと思ったらしく不機嫌になっていた。


 久しぶりに大笑いした。自分のアホさで笑えて気持ちがいい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ