7話 バイト
「はぁ、そろそろ探さないと……」
「ん? 何を探すんだい?」
俺は、給食の時間になるといつきと飯を食べている。しかし、今日はもう一人いた。飛鳥だ。
「バイトですよ。ほら、ここの学校2年生からバイト許可されますよね?」
「そんな約束事もあったな」
「遊は、1年の時からバイトしてたよな?」
「あぁ。まぁ、俺は中学の頃から手伝いをしてたからなぁ」
「先輩はなんのバイトしてるんですか?」
「図書館だよ」
「え? あそこの図書館ですか?」
あそこの図書館とは、多分俺達が合った場所だろう。
「いや、違うぞ。ほら、あそこは学校から近いだろ?」
「確かに、多分……10分ぐらいで着きますね」
「うん。あそこに知り合いが居るんだけど、そこの人がもう一つの図書館でも働いてるんだよ。だから、そこを紹介してもらったんだ」
「子供の頃から、図書館通ってたんですね」
「いつきさんは、どこでバイトしてるんですか?」
「今は……引っ越し業者と、寿司屋、後はファミレスだな」
「えぇ、そんなにやってるんですか?」
「こいつは、いろんなバイトしてるぞ」
「そうだな。色々やってるから、紹介する事もできるけど、何かやりたい事とかある?」
「うーん、そうですねぇ……先輩と同じ図書館とかやってみたいです」
「えぇ」
「じゃあ、俺から上に言っとこうか?」
「良いんですか?」
「あぁ、今バイト探してたんだよね。飛鳥なら、信用も置けるし」
俺は、ポケットからスマホを取り出すと、railを開く。
「先輩、私一様生徒会なんですけど?」
「だったら、俺も生徒会だぞ」
「え、先輩生徒会なんですか?」
「お前、生徒手帳読んでないだろ? この学校に所属する全生徒が生徒会に所属するって」
「へぇ。そうなんですか」
「仮にも生徒会なんだから。それくらい知っとけよ」
「お、次の休みとかどうだ?」
「そうですね、開いてますよ」
「じゃあ、その日に来てくれるか? まぁ、軽い面接するらしいけど、相当な事しなければ大丈夫だと思うから。詳しい場所と時間は後で送っとくよ」
「えぇ、飛鳥ちゃんこいつとrail交換してるの?」
「はい」
「がっくり」
いつきは、声に出して肩を落とす。
「がっくりって声に出す奴初めて見たわ」
◆◇◆◇
「おはようございまーす」
「おはよ〜」
「おはよ」
「おはようございます」
俺が、図書館のバックヤードに行くと、何人かが休憩や準備をしていた。挨拶をすると、返してくれる。
「よっ、遊くん。今日だっけ? 新しい子?」
「あ、はい。面接お願いしますね。あんまりいじめないで上げてくださいね」
「私をなんだと思ってるんだい? 優しさの塊、未華子様よ?」
「何個目の異名ですか?」
未華子さんは、俺にバイトを紹介(強制労働)した人だ。いつも、変な異名を自分に付けている。俺は、時計を確認する。
「あ、出勤押してこないと。じゃ、お願いします」
俺は、エプロンを素早く着るとロッカーを閉め、出退勤用のパソコンに向かう。
「はーい。お姉さん。頑張りまーす」
未華子さんは、ふざけたように言うがあれで以外に考えている人だ。飛鳥の事は取り敢えず任せる事にした。
「ふぅ。間に合った」
俺は、出勤を押す。ギリギリ、1分前に押すことができた。時間を過ぎると色々面倒なのだ。
「あ、先輩。おはようございます」
「もう来たのか」
俺は時計を確認する。呼んだ時間には、30分ほど早い。俺は時間を間違えたのかと思ったが、飛鳥がその事に気づいたのか。フォローしてくれる。
「あ、私が早く来たんです。もし、バイトするならどんな所か見ておきたくて。あ、これ、履歴書です」
飛鳥は鞄から履歴書の入った封筒を俺に渡してくる。
「あ、サンキュ。じゃあ、渡してくるな」
「お願いしますね」
言い残すと、飛鳥は本を探しに行ったのか、歩いていってしまう。
「未華子さん。はいこれ」
俺は、飛鳥から受け取った封筒をそのまま未華子さんに手渡す。
「ん? なにこれ?」
未華子さんは、組んだ足を整え封筒を開ける。
「履歴書ですよ。飛鳥の」
「あぁ、飛鳥ちゃん? ちょっと時間早くない?」
「早いです。なんか、見たかったそうです」
「ふーん……どうせ早く来たなら、もう面接やっちゃう?」
「そうですね……ちょっと聞いてきます」
「うん、お願いね〜」
俺は、飛鳥を探しに行った。
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