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第三話 自己紹介

 長いような、短いような連休も明け、直人は初めての教室で初めて見るクラスメイトに少し緊張していた。すると、ガラッとドアが開き担任の美雪が入ってきた。

「えーと、今日は皆も気づいているかもしれませんが、海崎君が復活したので、まず自己紹介からスタートしていきたいと思います」

 と、淡々な口調で言った。直人は椅子から立ち上がると、重たい足取りで教壇(きょうだん)の方へと向かった。

「海が見たくて、長野(ちょうの)から引っ越してきました。海崎直人です。よろしくお願いします」

 ささやかではあるが、一応教室内では拍手が起こった。それとなく直人は目線を教室の奥にやった。すると、一人の女子が熱心にこちらを見てくるのが分かった。直人は気にせずいようとしたが、席がその子の隣だったため、諦めて視線を受け入れることにした。

「起立、気をつけ、ありがとうございました」

 「「ありがとうございました」」

 とSHRが終わり、一時間目、二時間目と直人は授業を受けた。その間もチラチラと隣の女子がこちらを見てくるのを直人は知っていた。

 四時間目を終え、昼休みに入り、クラスの雰囲気がより一層騒がしくなった時、前に座っていた男子が振り向いた。

「なぁ直人、一緒に昼飯食わね?あっ、俺は村山景太(むらやまけいた)。よろしくな!」

「あぁ、いいよ。よろしくね」

「やったね」

 別に直人は端からぼっち役を演じようとする気はなかった。むしろ友達は欲しいと思っていたくらいなのだ。それなのに、入学式前の急な骨折のせいで友達が作りづらい環境となっていた。その中で「自分に声をかけた景太は神」と、直人は思った。

「それにしても、入学式前に骨折とは災難だったな。なんで折っちゃったんだ?」

「家の階段から落ちちゃってさー。ほんとに痛かったよー」

「うわぁ、痛いな…それ」

「そういえば、直人。お前部活入んのか?」

「いや?入んないよ」

 そんな他愛もない会話をしていると「ガタッ」と、隣の女子が立ち上がって直人に話しかけた。

「海崎くん、放課後、時間ある?」

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