1/4
モノローグ とあるカミサマの話
暗い、暗い部屋の中。そこにはたった独りで500年過ごしていたカミサマがいました。カミサマは両手、両足を戒めの鎖に繋がれただ過ぎていくだけの日々を憂いていました。
「なぜ、お前がここに...」
そんな時、独りぼっちのカミサマの元に一人の男が訪れました。
「お前に話をしたいことがある」
男はカミサマにそう言うと神様を縛っていた鎖を断ち切りました。そして「取引をしよう」と言いました。
カミサマは驚きました。なぜ鎖を簡単に断ち切ったのか、なぜ自分に取引を持ちかけたのか。と
「おまえを自由にしよう。その代わり僕の願いを聞いて欲しい」
「お前の願いとは?」
「それはな......」
そしてカミサマは男の願いを受諾した。カミサマは自由になった。しかしカミサマは知らない。知る由もなかった。自分の選択が彼らの運命を変えたことに...........