第50話 拒絶反応
ついに50話です!あと50話で100話です!(笑 読んでくれている方、感想をくれた方、ホントにありがとうございます!!m(__)m
今更……。
今更謝ったところで、彩は許してくれるんだろうか。
俺は彩をすごく傷付けた。
胸の奥を爪でえぐるように。
……だけど、こんなとこで悩んでても仕方ない。行動あるのみだ。
俺は走った。走って走って走った。
息を思いっ切り切らして、彩の家の前に着いた。
インターホンを鳴らすことに戸惑う。
よし、3、2、1でいくぞ。
3、2……
「おーう榎本ぅ!」
ピーンポーン(インターホン&正解音)
……前もあったぞこんなこと…。
見るとクボがいた。
前は奈美さん、次はクボ。チクショウ、嬉しいような、助かったような、だけど悔しいような……。
「何してんだ?」
脳天気なクボがヘラヘラ笑って聞いてきた。
なんか無性にムカついてきた。
「いや……別に。お前って至る所に出現すんのな」
「んぁ? 何が? あ、俺ってばなんかしちゃった?」
もういいよ…。
クボくんや。頼むから向こうに行っててもらえないかね。
その時、ドアが開いた。
出てきたのは彩のお母さんだった。
「はーい…あら。あらあらまあまあ! 晴樹くんじゃないの」
「あ、どうもこんにちは!」
「彩乃居るわよ。まあ上がって」
「あ、あの……いや、えっと…」
彩のお母さんはクイクイと手招きして、俺を中に入れた。
「いいからいいから。彩乃も喜ぶんじゃない?」
いや、多分それはないと思います……。
「ささ、上がって上がって」
あれ、でもクボ…。
見ると、もう居なくなってた。なんなんだ一体。
変な奴だなあ。
「彩乃ー!」
「何?」
彩がリビングから顔をだした。……けど、また顔を引っ込めた。
「あら彩乃?」
「わ、私、自分の部屋行ってる!」
そう言うと、彩は階段をドタドタ上がっていった。
あぁやっぱり。
やっぱ拒絶されるよな。
「……どうしたのかしら? もう、失礼な子ねぇ」
「や、いいんです。悪いの俺なんで」
「あらそうなの? でも自分が悪いって分かってるなら大丈夫よ。……若いっていいわねぇ」
はい?
いいのか?
うーん……いいのかぁ。
「あの、すいません、彩の……えと、彩乃さんの部屋のとこ行ってもいいですか…?」
「あぁ! そうねそうね。どうぞ。ごめんなさいね、お茶も出さずに立ちっぱなしで……」
「あ、いや、それは…大丈夫です。ホント気にしないでください」
やっぱこの親子似てるわ。
彩と会ってすぐみたいな感じだもん。
なんか懐かしいなぁ。
俺は家に上がらせてもらって、彩の部屋へと向かった。
ドアの前に立って、コンコンとノックした。
「……お母さん? 晴樹くんは…」
「俺。ごめん、彩。話聞いてほしくて」
しばらく返事を待ったけど、返ってこない。
「彩?」
「ず…ズルイよ! 私の話は全然聞いてくれなかったのに……」
「……ごめん。でもあれは」
「か、帰って。今は……話したく、ない」
「…彩」
「帰ってってば!」
やっぱそうか……。
そりゃそうだよな。俺ヒドイことしたし。
だけど彩が怒鳴るなんてショックだった。
俺、どうしたらいいんだろう……。
とにかく、今は会えないみたいだ。階段を降りると彩のお母さんが居た。
「あ、晴樹くん。彩乃どうだった? 何か失礼な事…」
「いや、大丈夫ですよ。……失礼なのは俺の方なんで」
「え?」
「すいません。お邪魔しました」
逃げるようにその場を去った。
なんで俺がショック受けるんだ。1番ショックなのは彩だろ!?
俺が落ち込むのは筋違いだ。そんなんじゃ彩にもっと嫌われる。
でももう、誰とも話したくないや……。