空中に浮く人
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:空中に浮く人
私はかつて、アパートに住んで居た。
でもそのアパートはもう今は取り壊されてる。
私はその取り壊される前に引っ越していた。
或る事情があって、
そこに住むのが恐怖になったから。
(回想シーン)
まだ私がそのアパートに住んでいた時のこと。
仕事から帰ると、私の部屋の前に
必ず或る男の人が立って居た。
「…また立ってるわあの人。何なのよ…」
そう言って階段を駆け上がり、
直接その人に文句を言ってやろうとしたんだけど、
フロアに着くといつもその人は決まって居ない。
消えていたんだ。
階段を上る時、どうしてもそのフロア、
つまり私のドア前のエリアから目を離す事になる。
その間にその人は消えていた。
私がそこへ着くまでにその人は、
自分だけが知ってる秘密の逃走路でも使い、
上手く逃げていたんだろう…そう思っていた。
こんな事が何度かあって、
私は当然警察にも連絡していた。
でも警察はこんな時、やっぱり役に立ってくれない。
男を捕まえるための手掛かりすら得られず、
「見回り強化いたしますので」
「また何かあればすぐに連絡下さい」
この2つのセリフのみで
ずっと時間を過ごした。
でも、あとから考えると
およそ無理な話だったんだ。
そんなだったから私はすぐにアパートを引っ越し、
都内のマンションで
新しく生活を始めるようになった。
そうしてからあの男は
もう私の前に現れないようになってくれ、
穏やかな生活を手にする事ができていた。
でも本当の恐怖は、そのすぐあとにやって来たんだ。
ふとした用事で前に住んでいた
そのアパートの近くを通った時、
アパートは既に取り壊されて、
更地になっていた。
「あんな曰く付きのアパートなら、取り壊されたほうがよっぽどイイわ」
そう思って上空を眺めた時、
「…えっ?」心底、びびり上がった。
なんと、空中に男が背を向けて立って居るのだ。
「………なに…あれ…」
さっきまで気づかなかった。
そこを見たらいきなり現れてる…
そんな感じがした。
しかも、男が浮いて居るその位置は、
ちょうど私の部屋があったあの場所…?
アパートはもう無いのに、フロアはもう無いのに、
その場所にしがみ付くかのようにしてその男は
今でもずっと立って居る。空中に浮いて…。
「…そこに棲み着いていた霊だった…の?」
あのアパートの管理人に会う事はもう出来なかった。
私が住んでいたあの部屋で何かがあって、
あの人は地縛霊の様にそこに棲み着いていた…?
こう言う事に全く疎かった私は
そんなことしか考えられない。
(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!
お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=AHUIcBWk65o&t=30s
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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