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2 俺だけが【別のダンジョン】に飛ばされたらしい。

「君も!魔法が使えて良かったな・・ほら【ソレ】!を忘れてはイカンよ!」と言う50歳位の初老の男性に声を掛けられたので、足元を見ると・・


「スマホ?ですか・・電波が消えた時代なのに。」と言いながら、初期のアイフォン【4型】位のサイズをした【POD】と書かれた物体を手に取る。


画面に触れると<アクティベートしますか?>と聞かれたので、周りを見ると【待っている】人が他にもいたので「家に帰ってからだ・・NO」とタップしたのだった。


風穴は妻の実家である【白川洋品店】から5分位~坂道を登った所にあったので、帰りは【下り】であった。


家に帰り【アクティベート】すると・・

○ダンジョン内通話

○ダンジョン内メッセージ

○オークション(クワドラ通貨又はD―ポイントが必須)

○ショップ(同上)

○ダンジョン・マップ

〇索敵&パーティ検索

PKプレイヤー・キラー表示


等と日本語で表示されたのだった。


「あなた!スマホなんて今時・・値段高かったでしょう?」と言う天然の妻に対して・・


「これはダンジョンの近くの御影石【D―ストーン】と呼ぶそうなんだけど、それに触れたら【貰った】んだ。」と告げる。


妻は「ダンジョン?魔物が出るアレでしょう?大丈夫・・」と不安気だったので・・


「大丈夫さ!俺にも魔力が備わっていて・・土属性だってさ。職業は【呪術師】って・・ちょっと実家を引きずっているが、俺は地元では将来を嘱望された【払い屋】だったんだぜ。」と言う。


本当の事なのだ。


実家には有名な政治家や、大企業の社長連中が連日のように訪れたものだ。


俺は妻に「妊婦さんが触れても大丈夫らしいよ。君も行ってみれば?」と言うが・・


「ああ・・私は・・ホラ・・子供の頃に・・」とお茶を濁す。


「たしか・・子供の頃に風穴で行方不明になったんだっけ?」と言うと・・


「ええ・・その時の記憶はスッポリと抜けているんだけど。【天使様】が私を見て、涙を流す姿はハッキリ記憶していたのよ。


「ああ!君が【ゴッチ】で売り上げた出世作【天使の涙】は凄かったね。」と、イヤな今を忘れて・・素敵な思い出のみを語り合うのだった。


「行って来るよ!」「あなた・・何だか嫌な気がするの。今日は辞めておかない・・」


「ハハハ。奥さん!ダンジョンとは言え【若いダンジョン】なので、危険は無いですよ。我々パーティも付いていますし、今日は1時間程度で切り上げる予定です。」と、リーダーの申し出もあり俺は坂を上り【アターミ・ダンジョン】に入って行くのだった。


しかし・・「ハアハア!ちくしょう・・ランクが低い自分が恨めしい!」


「雄一郎君!後衛は隠れていなさい!」「前衛はゴブリン共を殲滅するぞ!稼ぐぞ!」


ここは【アターミ】ダンジョンの【3層】である。


「なんで?低層にゴブリン・リーダーが居るんだ?」 「知らないよ!」


「ダンジョンは【恩恵】じゃあ無かったのか?」「早く上へ!」


<パアッ>と、おれが触れた【壁】が光り・・俺は・・「雄一郎君!」「つかまって!」・・


俺は【別の場所】に飛ばされたらしい・・


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