1 20XX年。世界は再び【古代生物】に支配された。
俺は【堀 雄一郎】だ。20XX年生まれで、現在は30歳になる。
N県の山の中で生まれた俺は【堀式 樹呪法】と言う古式呪法の一派いわゆる【払い屋】の一族に生まれたが、田舎暮らしが嫌で東京の工業大学に進学したのだった。
東京ではO町の宝石店で【技術屋&営業】として実績を上げていたものだ。
25歳の時に【ゴッチ】と言う、ドイツ資本の世界的ブランド支店に出入りが許された時に【妻】である【白川宝理20歳】と出会い、スピード結婚した。
しかし、そのころから【世界が変わる】事になった。
世界中の地面から謎の【白い煙】があふれ出したのだ。
<化学工場が爆発した> <列車が脱線した> <古代の植物が出現した> <見た事もないバグが出た> などの事故が連日多発した。
最初は【古代植物】も市町村の【委託業者】が優秀だったので、他の国と比べても被害は少なかったのだが・・役場が放置していた【空き家問題】が事態を重くした。
「早くマンモスフラワーを切ってくれ!」 「所有者を調べております。」
「古代のバグ(昆虫の様な生き物)?が空き家で繁殖しているぞ」「所有者と連絡がとれません。」
そんな不毛な時間が過ぎた頃・・【胞子】がばら撒かれ・・・
<道路も分断された!> <地下鉄も動かない> <エンジンというエンジンが動かない!>
自衛隊の兵器も【爆発】せず、車両を動かそうにもエンジンが【燃焼】せず、人々は右往左往し【パニック】と【略奪】が起こった。
やがて警察も政府も自衛隊も消防も・・あらゆる【インフラ】がストップしてしまったのである。
「実家の【アターミ】に行きましょう!」妻からの提案で、リュックに持てる範囲の荷物を付けて~2人で東京からアターミまで何とか逃げ延びたのだった。
「白川さん!良い所に帰って来なさった。【湯本】であるあなたが町の代表になるんですよ!」と言う話になっていた。
そして・・<ウップ> <オエ~> 「あなた。赤ちゃんが出来たみたい!」と言う妻の眼はキラキラと輝いていたが・・俺は自分の無力さに【不安】しか無かった。
<来てみろ!風穴の所にデッカイ【御影石】があるぞ!> <触ったら【スマホ】みたいな物が出て来たぞ> <俺が触っても?出ないなあ・・> <魔力の保持者だけだってよ>
俺は「これだ!」と思い・・御影石に手を触れて見ると・・
++++ステータス+++
種族:ヒューマン
職業:呪術師
年齢:30歳
LVレベル:――(成人平均30)
アビリティレベル:【呪術C】
MP(魔力):15(成人平均30)
HP(体力):25(成人平均30)
AGI(回避):22(成人平均30)
STR(攻撃力):15(成人平均30)
VIT(耐性):20(成人平均30)
INT(知性、並列思考):35(成人平均30)
MNP(精神力):21(成人平均30)
状態:疲労
属性:土
スキル:――
ギフト:――
+++表示終わり+++
と御影石に表示されていたのだった。