第9話 ここは異世界じゃないから二度と来ないで勇者様 6
副隊長さんは傷だらけになりながら、腕力だけでリンちゃんも引きずり上げた。
「謗る嘲るは好きにせよ。私が貴様の必要とする助けになりたいだけだ」
「ボク今、告られている!?」
リンちゃんはサナさんと反対側の肩へかつがれながら、とまどい照れる。
「観客を蔑ろにした演劇になんの意味がある? この『エルフ勇者』の衣装、預かった責任から逃がれうるほど安い役柄ではない!」
副隊長さんはふたりをかついで瓦礫を蹴りのけ、跳びまわって倒壊家屋から距離をとる。
「崩落で破片が飛んでいる! 目を閉じ、決して開けるな!」
追ってくる巨大怪物の触手まで見られてしまうとごまかしにくい。
「女優さんの運動力、驚異的!?」
「戦闘場面と特撮技術を引き受ける身として当然の鍛錬である!」
副隊長さんは強引に話を合わせながら『混乱にまぎれて勇者候補を連れ出せる好機』とも思った。
できればミラさんとクニエさんも来てくれたら、ミラさんを斬ってクニエさんも得られる。
でも迷いもあった。
リンちゃんはただ開放的で他人思いなだけでなく、その発信魔法と同じくどこかアンバランスで破滅的にも感じられる。
他者への好意に比べて、自身の扱いが軽すぎた。
異常な広範囲へ発信できる出力を持ちながら、そこへ乗せる自我は異様に薄い。
「あの住みこみ設備で、ボクも雇ってもらいたかったのに」
「就労どころか観光の査証すらない遭難中であろうが? 祖国、部族、親族への義理はないのか?」
リンちゃんはさびしそうな照れ笑いを見せた。
「それだとなおさら、帰らないほうがよさそうでして」
「……なんだと?」
副隊長さんは苦々しげに目をそらす。おおよそで察してしまった。
「母親さんの期待が尽きてしまったのです。もはやボクを自分の子ではなく『邪魔でしかないのに解雇できないモンスター従業員』と見ています」
転移の原因。それと遭難しても危機感がなく、生き埋めになりかけても他者を優先し、のんきな笑顔を見せようとする原因らしかった。
軽快な表面からはわかりにくいだけで、まだ十三歳の中学二年生でしかない不安定さを人並み以上に抱えている。
それでも魔力や精神性で勇者としての素質は高い。
しかも『薄い自意識』なら『手駒としての兵隊』に向きすぎている。
副隊長さんは『つけこみやすい都合のよさ』を憎悪し、迷いを深めた。
付近のどこかに隠れている勇者部隊の隊長と合流できれば、リンちゃんを連れて逃げきれる可能性は高い。
でもそれより早く邪魔が入ることを望んでしまった。
そして洞窟から出たところで野犬のように鼻を左右させて這いまわるミラさんと出くわす。
「こっちから、かわいい女子ぽい芳醇な鮮血の……あっ、やっぱり……って、なぜみんな葡萄酒噴水みたいな状態に!?」
「痴れ者が!? 知己の重態にその言い草は何事か!?」
ミラさんは平謝りして避難誘導した。
洞窟の近くに造られた空き地へ、すでに『エンジンのない軍用輸送ヘリ』が準備されていた。
後部の客室に乗せてしまえば小さな窓がまばらにあるだけで、それも「火山弾が危ないので念のため」と閉じてしまえば外のスタッフは自由に動ける。
「うさばらしキック!」
さっそく大魔王サタンダンがどこからともなく洞窟内へ着弾して巨大怪物をふっとばしていた。
そのシュートの衝撃は肉塊の中心部まで伝わり、潜んでいた四十代の不審男性勇者に「ぶげらばひゃっ!?」と悲鳴をあげさせる。
「手ごたえあり! 総員オレ様にご褒美の投げキッス! そして現場組は追撃!」
機内のミラさんはサナさんの寝台をカーテンでさえぎり、撮影スタッフ専属医の通訳をするふりをした。
「サナさんは見た目ほど傷が深くなかったようです」
「ええっ!? ずいぶんがまん強いとは思いましたが……」
リンちゃんから見て『ひざから逆方向に曲がっていた重傷』だったはずが、表面的な裂傷だけになっている。
実際のカーテンの中では診察などしないで汚れを拭うだけで、むしろミラさんのほうがふさがる前の傷口へ吸いついて恍惚と癒されている最低な光景になっていた。
「邪魔するぞ……うっ……」
入ってきた副隊長さんが目撃してしまい、害虫へ対する目つきになる。
「へりぇっ……? ちっ、ちがうま、ちがうの!? 心配のあまり……ねっ!?」
「知らん。外で話したいことがある」
ヘリを降りると、まだ付近では勇者部隊を追撃する爆音が響いていた。
「あの、ね? ロマンスの香りがしないのはちょっと……でも事務的な給餌もそれはそれで……」
ミラさんはもじもじと恥じらうふりで期待するけど、伸ばした手は容赦なく払いのけられた。
「リンの通信魔法は『発信』だけか? 単に投げやりなだけでなく、突発事態そのものに冷静すぎるが、胆力とは一致していない」
「投げやり? リンちゃんが?」
「リンは親に子供として扱われていない。その苦悩を見せないだけの聡明さと不器用さを併せ持っている」
「通信魔法も『精密に意識できる範囲』は広大なのに、発信内容は遠慮しすぎている……受信も?」
「仮に『広範囲のおおまかな情報』を得られていたら、具体的な対処はわからないまでも、冷静にはなりやすい」
「なるほど……でも受信もしてそうだと、リンちゃんがどこまで知っているのか、ガッツリ寄りそって確認しておかないと」
ミラさんがいそいそもどろうとして、腕をつかまれる。
「待て。それともうひとつ……魔王軍は転移して一年以上が経った者でも、再転移の対象として受け入れているか?」
ミラさんの目つきが静かになった。
「一年も経てば、たいてい成長限界も見えてくる。勇者そのものなら大歓迎だろうが、勇者候補でもそれなりに有望でないと莫大な儀式費用に見合わない」
「弱そうなら殺したほうが安上がり、というわけか……」
「それでもサタンダンは『見合う利益』さえあれば、相手が誰であろうと取引する。例えばわたしが、勇者ひとりを討つか封じきるような功績と引き換えであれば……誰か預かろうか?」
副隊長さんはミラさんの発想や意図をとらえきれなくて困惑する。
「貴様はなぜサタンダンなどに仕えている? 忠義立てにこだわる性分でもなさそうだが、なぜあのような俗物に……」
「俗物だからだ。やつは『利用されてやるから利用させろ』と誘惑する。聖王軍は『神聖な我々にすべてを捧げろ』と命令する……ありきたりな権威主義のどこが神聖なのか納得できないわたしには仕える理由が見当たらない」
副隊長さんは正体をどこまで嗅ぎつけられているか不安になり、今から斬りつけて討てる相手かも迷った。
いつの間にか追撃の騒ぎが収まり、ミラさんの配下が集まりはじめてしまう。
その中にまぎれていた一本角の小柄な人影が、不意に突撃してきて刃物を抜いた。
「帰る……結果を出す!」
ミラさんは自分へ向かってくる刃先の軌道を冷静に見てから、副隊長さんへ視線を向ける。
「洞窟の奥へ。地上への抜け穴がいくつか開いている」
「いつから勘づいていた? なぜ見逃す?」
ミラさんは腹を突き通されながら、その腕力で新兵くんをたたき飛ばし、副隊長さんへ投げ渡す。
あとは中国語で言い足しておいた。
『あなたこそなぜ聖王軍などに? もしあなたが親の仇としてサタンダンを狙っているとしても、あなたならサタンダンに歓迎される』
副隊長さんは険しい苦笑を見せて駆けはじめる。
『実際にやつの手で親を殺された者が、それに応じるわけにもいくまい?』
増援部隊には衣料品店のクローゼットに閉じ込められていたメイク担当の蜥蜴人女性もいて、副隊長さんを指さした。
「あの人も刺客の仲間です! 追ってください! そして連絡先を聞き出してください♡」
なぜか両腕は副隊長さんに縛られたままにしている。
ほかの魔王軍配下は指揮官を刺した暗殺者たちへ一斉に武器を向けて追った。
副隊長さんは魔法の風をまとい、獣人でも追いつけない脚力で引き離す。
手を引かれる新兵くんは自分の足ではほとんど着地できないでふりまわされた。
「副隊長! ごめんなさい! 危ないのかと思って……でも、その……ミラとはなにを話していたのです?」
「あの者はどうも、潜入していた工作員だったようだな? 指示どおりで逃げきれそうだ」
ミラさんが言ったとおりの脱出路は見えてきたけど、副隊長さんはますます悔しげに歯噛みした。
サタンダンは汚れた浴衣から着替えながら指揮する。
「勇者どもは追撃してぶっ殺せ! だがオネショタのほうは追うふりだけして見守れ! ……おいミラちゃんよう? ありゃ第一隊の副隊長じゃねえか?」
「どうも別の目的で潜入して、偶然に居合わせたようです。やけに強くておかしいとは思ったのですが、仕事熱心すぎて迷いました」
「よし! 主演女優にふさわしい出演料を送りつけとけ!」
「サタンダン様は親の仇らしいですよ?」
「よーし! オレ様の肖像画と等身大フィギュアも追加だ!」
側近の悪魔たちが淡々と手配を進めてしまう。
ミラさんがもどったヘリはエンジンを真似た音と振動を出し、巨大怪鳥に吊り上げられた。
ミラさんはリンちゃんに探りを入れておく。
「ケガはだいじょうぶですか? ほかになにか症状は?」
リンちゃんは笑顔で首をふったけど、クニエさんが首をかしげた。
「耳鳴りは? 遭難してからずっと続いていたでしょ?」
「ええまあ……なにやら『いろいろな声』がまじって聞こえるのですが。プールで耳へ入った水みたいな感じですし、そのうちもどりますかね~?」
ミラさんは「様子を見て、なにか問題があればすぐ診察へ」と無難に返しておく。
直感ではリンちゃんがなにか隠しているような気もしたけど、悪意の無さ以外はつかみにくい。
かといって元世界人に魔法で乱暴な精神操作をしかけると、覚醒を誘発して大事故にもなりかねない。
数分ほどで着陸すると、そこは大きなビルの屋上……に見えるけど実際は屋上部分だけを浮遊クラゲの大群で浮かせている儀式祭壇だった。
古風な監督ファッションの大柄な中年男が両手を広げて歓迎してくる。
「いよーう! よく来てくれたじゃねえかジャパニーズ観光客ども!? オレ様もひさかたぶりに祖国の同胞ちゃんを拝めた感激で鼻血を噴き出しそうだぜえ!?」
差し出された名刺には『うるわしき映画監督 佐丹 段 (さたん だん)』とあった。
リンちゃんは両手で受け取って、ていねいに会釈する。
「ども。遭難者を営んでいるリンちゃんです」
「どうもご親切に……」
クニエさんも頭を下げながら、数多くのツッコミがのどにつかえて笑顔がこわばっていた。
「ミラちゃんはオレ様のマブダチなばあさんの孫娘だからよう!? その御友人ともなれば要人待遇で送り迎えもやぶさかじゃねえぜえ!? 大使館には談合つけてあるから契約さえのんでくれりゃ、あとはイビキでもかいててくれや!?」
ほかに搭乗していた負傷者は次々とビルの階下へ運ばれ、空に向かって途切れた階段から投げ捨てられる。
真下を旋回する鳥人たちが群がって拾い上げていたけど、すり抜けて地表すれすれで間に合った一名は失神していた。
屋上の休憩所でミラさんが契約書の文面を通訳して、リンちゃんとクニエさんはあれこれ署名させられる。
クニエさんは魔王軍に協力的だった。
「だいじょうぶ。だいたいミラさんが言ったとおりのことが書かれているから」
「ボクは英語がダメダメなので助かります~」
手続きを終えると発着場に用意されていた磔台へ縛りつけられ、リンちゃんはきょとんとする。
「条件に『撮影スタッフへの協力』も説明されたでしょう?」
クニエさんはニヤニヤと身をよじって縄の感触を楽しんだ。
「エッチなやつではありませんよね!?」
「もちろん。それならわたしだって出演料と相手役を確認するから」
緊縛はなぜかミラさんがやけに手際よく進めている。
「きつさの加減はどうですか? 主演女優のかたが顔にケガをした影響で、一部変更になった場面の撮影が必要になったそうです」
撮影セットのふりをした本物の魔法道具が持ち込まれ、魔法陣も描かれていく。
監督は魔術書を片手に踊りはじめた。
「いよーし! それじゃ生贄ちゃんたちが『帰りたい』と本心から泣きわめく場面のぶっつけ本番! 迫真の演技でいってみようやあ!?」
ふたりに落ち着いた視線を向けられ、ステップが止まってしまう。
「ノリが悪いじゃねえかよう!? オレ様をさびしさで憤死させる気かコラア!?」
リンちゃんはほんのり笑顔で照れた。
「楽しそうなのでつい。もう少しここにいたい本音を隠しにくくて」
「オレ様をときめかせても感謝しかしねえぞ!? 光栄の至りだが撮影に協力しやがれ頼む!」
リンちゃんはコクコクうなずいて、うつむいてどこか遠くを見るような目になった。
そして幸せそうな笑顔を見せたけど、ミラさんは嫌な予感がして駆け寄る。
「リンちゃん? この場面の演技は、なにかつらくありませんか?」
「難しいので、ひと工夫しまして。時おりなぜか家にいても『帰りたい』と感じていた時のことを思い出してみました」
ミラさんは転移が成功しそうな気はした。
でも本当にそうしていいのか迷う。
元世界に『リンちゃんが幸せな笑顔になれる居場所』は、もう存在しないような気もする。
「もし助けが必要なら、言ってくださいね?」
「へっ? ええまあ……縛られる趣味がないだけなので。ボクは問題ないっす」
ミラさんは副隊長さんのようにリンちゃんを強引につかみ寄せる勇気まではなくて、悲しそうに見つめるしかできない。
「壊されるくらいなら、逃げたほうがいい。でも自分まで投げ捨てるような逃げかたはしないで……」
ミラさんはそう言いながらも目をそらして背を向け、逃げるしかできない。
転移は成功した。リンちゃんだけ。
残ってしまったクニエさんはもうしわけないふりしてニヤつく。
「なんか追い出される感じだと、意地でも残りたい気持ちとか出ちゃったりしません?」
「オイばあさん、こっちのガキはネタバレ済みで問題ねえと言ってただろうが!? この儀式が一発でいくらかかると思っていやがる!?」
監督が大魔王サタンダンの姿にもどり、抗議のタップダンスで地響きをあげる。
ミラさんはビル屋上もどきの儀式台ごとゆさぶられてうらめしげに見上げた。
「すみません。クニエさんはこういう、ねじくれた性格でして」
「ミラさんだってダメ変質者のくせに……中身はロリコンジジイの転生者?」
「ちがっ!? この見た目から成長しなくなっただけで……」
「どっちにしろ見た目は悪用しているおぞましさに自覚ない?」
ミラさんが杭を打たれたように胸を押さえてひざをつき、サタンダンに肩をたたかれる。
「ヘイ、クニエお嬢ちゃん!? ばあさんを真実でいじめちゃ……いけねえこともねえな!? だがこれ以上にめんどうをかけるなら……」
「待って。別に逆らう気とかはないし……でもさっき、それでも失敗したんだっけ。どうしたらいいと思います?」
「めんどくせえなコイツ!? こういうやべえ汚染廃棄物こそ優先して下処理しとけや姐さん!?」
ミラさんはひざ立ちのままずるずるとクニエさんへ近づき、ふところの財布から札束を抜き出す。
「日本円で五十万」
「うっわ、最低……国家規模のくせして十億百億みたいな夢のある額でもなく、三万五万みたいなガキあつかいの売春価格でもないあたり、大人の生々しい薄汚さが……」
ミラさんはそれでもブレザー制服へ札束をねじこんでから「いらない?」とどんよりした目で確認する。
「拒否はしない♪ そして帰国意志が急に高まった気がする」
サタンダンは見た目だけなら女子学生ふたりのやりとりに笑顔で腕組みしてうなずく。
「どっちもクソじゃねえか!?」
再度の儀式は成功する。
でもクニエさんは去り際にも嫌がらせみたいなひとりごとを続けた。
「まあ、異世界もなにも変わらなそうだから。わたし自身がなにも変われそうにない『この異世界』には用がないし」
「人様が征服に必死こいてる世界にケチつけてんじゃねー!?」
「それとリンちゃんはいろいろ『気持ち』が聴こえていたみたいだけど? だから帰りたいわけではなくて『追い出したい気持ち』に囲まれて……」
姿が消えても後味の悪さを残していった。
ミラさんはリンちゃんを『追い出したい』と思ったことはない。
でも『まだ帰れるなら、後悔すらできなくなる前に、あきらめないでほしい』とは思っていた。
無責任な願望でしかないから、言えなかった。
少なくとも『リンちゃん自身が拒否していないなら』と思って送り出したのに、最後まで周囲を気づかっていただけなら……
リンちゃんの素質が高かったせいで、深く話し合えるほど時間がなかったこともあるけど、ミラさんは後悔をまたひとつ引きずり続けることになる。
ふたりは東京港のコンテナ埠頭で目覚めた。
「……ほえっ!? 女子中学生を地べたに置き配!? 女子高生も!? というかクニエさん生きてます!?」
「ん……? ああ、おはようリンちゃん……異世界、また行きたいね~?」
「異世界……なんですと!?」
「あれ? 気がついてなかった? テレパシーみたいなの受信していたでしょ?」
クニエさんが困惑し、リンちゃんは急にバタバタと自分の耳や頭をさわる。
「あわわ。耳鳴りさん、おなくなりに……いえあの、まわりの気持ちが流れこんでくる気はしたのですが。みんなボクを気づかって帰そうとしてくれている感じで、潜在願望の幻聴かなにかだと……え? あれ本物?」
照れ恥じらって感謝すればいいのか、惜しんで悔しがればいいのか、とまどうリンちゃんに現金二十五万円がつきだされる。
「撮影の出演料」
「ほえ? 異世界だったのでは?」
* * *
以上は『オレ』が魔王軍と関わる何年も前、サタンダンがまだ『大魔王』と名乗っていたころの記録になる。
その間に『ヒコくん』『リンちゃん』『クニエさん』は「まるで変わってしまった」とも「なにも変わらない」とも言われた。
ミラさんは「はるか前から、なにも変われないまま」と自嘲し続ける。
そのミラさんがみんなから「まるで変わってしまった」と言われるまでの毎日は誰よりも『オレ』が見ることになる。
(『ここは異世界じゃないから二度と来ないで勇者様』 おわり)