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山頂·de·ニート

大変や、、



その男、山野孝太郎はブラック飲食店に勤める28歳だ。

普段の休日は主に寝るかギャンブルに勤しむのが恒例となっているが、友人のあまりに強いお勧めで気晴らしに登山に来ていた。

「なんだぁ?今の声は?……まさかっ?YouTudeでよく聞く山の幽霊か??」


正直、幽霊は怖いしこの断崖から落ちるのも怖いが興味を引かれ足を滑らせない様にゆっくりと、人のいるはずもない山の反対側の遊歩道になっていない場所を覗き込んだ。

「おぉーい!!誰か居るのかーー??……なんて居るはずもないか」


孝太郎は、誰も見てもいないのに少し恥ずかしくなってお約束の「やっほー!」と山彦を楽しみ自分を誤魔化した。



「今のは人の声だっ!!ここが何処だか教えて貰わねば!!」

マグナスはふと聞こえたどこかマヌケな雄叫び目指して飛翔魔法でゆっくりと向かって行った。


「くそっ、こんなにも愚鈍な飛翔魔法など自分で恥ずかしく思うわ!」

それもそのはず、飛翔魔法は無属性魔法に属し、そのステータスは‘大’を超えて‘特’にまで元々達していたのが今や‘中’まで落ちているのだ。

飛龍にも劣らぬスピードが羽虫のごときスピードになってしまっていた。


孝太郎の肩に不意に何者かの手が置かれた。驚きを隠せないまま反射的に振り返った。

「うおっ!?あんた誰だ!?いつからいた!?」


自分の背後は先ほど覗いた崖になっていたため人が居るはずもないのだ。

孝太郎はもうパニックであった。


「シャクシャンペロペンチョンチョンピ?」

そう、言葉など通じる筈もないのだ。


イントネーションで誰しも何処の言葉か?位は、なんとなくわかるものだが、お互いに心当たりも全くなく想像も出来なかった。


しかし、孝太郎は果敢にも世界共通語とされる英語で慣れないながらも会話を試みた。

「アァー、、、ユーカモン、ディスプレイス?ワッツ?」


……そもそもマグナスに英語が喋れてもあまり通じないであろう。


「ふむ、言語翻訳魔法アンチ·デ·ワード!!」


突如浮かび上がる魔方陣が二人をを包み込んだ。

極度のパニックに陥った孝太郎はにわかオタクを全開にして、勇者召還か?巻き込まれかっ??などと訳のわからない事を口走っていた。


光が二人の身体に吸い込まれる様にして収まりマグナスは落ち着いた様子で語りかけた。


「驚かせてすまない。私はニートのマグナスである。」




それは異世界の習慣ともとれる挨拶であった。自分を信用して欲しい時に名前とクラスを相手に告げるのだ。


気付いたら一ページで4~50分位経ってる笑

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