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賢王の消失

初投稿、処女作



薄暗い森の奥の開けた場所で、二人は対峙していた。


「最早これまでだ、狂宴の魔女。来世では幸福になるといい。」

「…ッフー、流石だよ、賢王サマ。でも、大人しく死んでやるつもりはないよッ!!」


余裕と威厳を身に纏いはっきりとした口調で男が呪文を唱える。

「せめてもの慈悲だッ!!ライフ·リ·ヴァイス!!」

魔女の足元に複雑な魔方陣が浮かび上がる。


満身創痍ながらも瞳に強い力を宿し魔女は叫ぶ。

「この期に及んでまで転生魔法とは慈悲深いねェ!!その余裕が命取りさッ。アブソープ·リ·ターン!!」


二人を眩い光が包み込んだ。


そして、残されたのは魔女の亡骸だけであった。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



「ここは…どこだ?」


辺りを見渡すとゴツゴツとした岩と、冷たくてフワフワとした白いナニかが一面を占めていた。


男はポカンとした様子で不意に寒さが肌をついた。

「さっ、寒い!!寒さには耐性があるはずなのに何だ?

取り敢えずステータスオープン!」



【名 前】 マグナス.ブルー


 【年 齢】 27


 【クラス】 ニート


 【レベル】 273


 【体 力】 120


 【魔 力】 385


 【攻撃力】 92


 【耐久力】 70


 【素早さ】 86


 【知 力】 255


 【幸 運】 75


 【スキル】魔力自動回復·中 自然魔法·小

無属性魔法·中 聖属性魔法·小 マグナスアーツ·小

全環境耐性·微



「なっ、なんだこれーー!!!」


ステータスが軒並み下がり、耐性も失われ元々賢王だったクラスが謎のニートというモノに変わってしまっているため、叫ぶのは仕方のない事だろう。


文字打つの大変やね(о´∀`о)

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