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センチメートル  作者: 城塚崇はだいぶいい
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第7話 『南』 昼休み Gチュー部 部室 如月 明日実(きさらぎ あすみ)

「わかった!わかったよ!この謎解き!」

 ユリが飛び上がって喜んだ。

「ほんと?答えはなんなの?」

 ラギは喜んでいるユリにに問いかける。

「この文字列はキーボードの英語と記号の部分を並べていたんだよ。この順番でキーボードの日本語の部分を並べてみると・・・

 pe2@z2@ ⇒ せいぶつぶ ⇒ 生物部 」

「ユリすごい!!!すごいよっ!!!かんっぜんにチュワパネッッ!!!」

 ラギに褒められてユリは満面の笑みだ。

 ただ、この答えから察するに謎解きはまだ続くということか。

「次は生物部へ行ってみればいいんだね。」

 ラギが言うと同時に、昼休みの終了5分前の予鈴が鳴り始めた。

 続きは放課後だ。

「あ、あのさ。ワタシはここまで。生物部へはミサと一緒に行ってくれないかな?」

 ユリは突然気まずそうに答えた。

「え?なんで?」

「生物部って言ったら・・・その・・・ワタシの苦手なアレがたくさんいるんだよね」

「ん?何?」

「とにかくダメなの!ワタシとシオはもう1問解けたから、まぁいいでしょ?次はラギとミサの番。ミサには伝えておくから。それじゃ・・・


 謎解けた ひらりひらめく 虫の羽   ユリのユリある川柳


 ユリはそう言うと行ってしまった。あぁそうだユリは虫が大嫌いだった。

 アタシだって虫は大嫌いなんだけどなぁ・・・。



 放課後、ラギ、ミサは生物部を訪れた。

「あれ、珍しいね。生物部にかわいいお客さんが来るなんて」

 そう言ったのは、生物部部長 佐倉 いのえ(さくら いのえ)。食糧危機に備えた昆虫食の研究を専門に行っており、女子でありながらゴキブリすら素手で捕まえる程の昆虫への強い耐性をもつ。彼女の去年の研究論文『タガメのパフェ セミ載せトッピング』は彼女を学園のちょっとした有名人たらしめるに十分なインパクトを持っていた。

「あ、あのぉ・・・昨日ここに松村オージ君が来ませんでしたか?」

 ラギは笑顔かつ礼儀正しく聞いてみた。

「あぁ、そういえば来てたね。君達も謎解きの何かやってるの?」

 謎解きの件は既に知っているようだ。

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