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「ちょっと、バカなこと言わないでよ!」
思わずフジサキに怒鳴る。
フジサキはじっとアタシを見つめた。
……な、何じゃい。
黒髪長髪アイシャドウ兄さんみたいな眼力でも出すんじゃないだろうな。
アタシは亜麻色の髪の美少年じゃないぞ。
「……申し訳ございません」
「……」
べ、別に……謝るようなことじゃないけどさ。
はぁ……。
★チヒロの【 Mental 】は、【 1pt 減少 】しました。
★フジサキの【 Physical 】は、【 1pt 減少 】しました。
もう少し、落ち着いて考えてみるか。
アタシは空を見上げた。
相変わらず綺麗な青空が広がっている。
目線を戻して周囲をぐるりと見まわしてみる。
――森だ。
ただし、熱帯雨林のようなジャングルではない。いたって普通の落葉樹の森だ。
マンホールに落ちたはずなのに、目を開けたら大空。
そして、樹海に落下。ネットもGPSも使い物にならない……。
●○●CHOICE TIME!●○●
「……ってことは、まさか……天国?」 …… ≪ 62 ≫ へ進んでください。
「……ってことは、まさか……異世界?」…… ≪ 95 ≫ へ進んでください。