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さっき死んだと言いましたが……ごめん、あれは嘘です。
アタシ、生きてました。
地面に着地、と言うか着弾しました。
メキメキ、バキバキと聞くに堪えない木々を次々と粉砕していく音の直後、ズドォオオンと凄まじい爆音を立ててアタシ達、と言うかイケメンさんが地面に着地した。
「んっ……!」
「わあっ……!」
着地した瞬間、アタシの身体は投げ出された。
でも柔らかい地面だったから、ちょっと転がっただけで済んだけど……全身、土まみれ。
もう……これじゃアタシ、舞踏会には行けないわ……。
魔法使いのおばあさーん! アタシはここよ~!
イケメンさんの方を見ると、濃霧の如く、土埃が濛々と立ち込めている。一寸先も見えないとは、まさにこのことだ。
これは酷い……いや、煙い。口元を抑えてゲホゲホと咳き込みながら片手で土埃を扇ぐ。
「やや着地に失敗致しました。申し訳ありません、マスター。……お怪我はございませんか?」
イケメンさんは軽く会釈をしながらそう言った。
●○●CHOICE TIME!●○●
「ぶ、無事ならいいってもんじゃないよ!」…… ≪ 44 ≫ へ進んでください。
「い、生きてるって素晴らしい!」 …… ≪ 108 ≫ へ進んでください。