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「うぎゃぁあああああッ! フジサキッ、何とかして! いけ、フジサキ! からてチョップだ!!」
「それは無理でございます。耐衝撃性・防塵・防水は充実していますが、護身術や狩猟などの格闘機能はインストールされておりません。ましてや、ポケットなモンスターでもございませんので、当然、かくとうワザも覚えておりません」
「何でよッ! クッソ、こうなれば!」
「おや? マスター、どちらへ?」
「どちらへ? じゃないよ。早く! とっとと、にげるんだよぉおおおおッ!」
後先考えず、アタシが走り出せば、後からフジサキも付いてくる。
もちろん、お腹を空かせているだろう巨大兎も……。
何が好調な滑り出しだよ。いきなり詰んだわ……。
もうずっと叫んでばっかいるから、喉が痛いです。
こうして、あたし達と腹ペコ大兎のリアル鬼ごっこの火蓋が切られた。
誰か、マジで助けてください。
三つ指突いて、お願いしてます。心の中でねッ!
~ 7th Scene End ~
★現在のチヒロの【 Mental 】を記録しておいてください。
★現在のフジサキの【 Physical 】を記録しておいてください。
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