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08 ゲーセン

クーデリアの語尾を元に戻しました。

今日は休日だ。珍しいことに部活のない本当の休日だ。クーデリアがいる今は正直ありがたい。

朝の運動から帰ってくると、冬華とクーデリアが母さんを手伝って朝ごはんを作っていた。朝ごはんを3人がかりか。因みにクーデリアは向こうの料理はちょっとした店を出せるレベルだと師匠に言われたそうだ。旅の用意として狩りから仕込まれているらしい。狩りって……そっちの世界もそこそこ発展してるんじゃなかったっけ?


朝ごはんを食べ終わると今度は洗濯機の使い方を教わっていた。洗っている間に風呂掃除を『これは向こうと同じです〜』とご機嫌そうにやり、洗い終わった洗濯物を干したあと魔法で温風を出して乾くのを早めていた。その後もいろいろと自然にお手伝いをしているのを見て、実はメイドってこの娘の天職なんじゃないかとおもった。


昼からクーデリアを連れて街に遊びに行くことにした。俺は女の子が喜びそうなものがよくわからなかったので冬華が好きなゲーセンに連れて行くことにした。ゲーセンにつくと、冬華はクレーンゲームの前で、


「クーちゃん、どれが欲しいのある?」

「えーと、この角なしホーンラビットみたいなのが欲しいです。」

「じゃ、とったげる。」


慣れた動作でクレーンを操り危なげなく白兎のぬいぐるみを持ち上げる。


「はい。」

「わぁ、ありがとうです。そのゲームおもしろそうですね。私もやりたいです。」

「うん。うっかりボタン離しちゃうとそこで止まっちゃうから気をつけてね。」

「ありがとうです。……っあ、行きすぎちゃったです?」

「むー。まだいけるわ。頑張って!」

「ーーストップです。」


下がっていくアームを凝視する。


「あー!おしいです!」

「やっぱり最初のがちょっと痛かったわね。でも、初めてにしてかなりうまいわね!次よ次!」

「はい!次こそうまくやるのです!」


その後、クレーンゲームだけで千円札が二枚飛んでいった。まぁ、その分戦利品もあるからいいんだけど。


Case:マリオカート


「ちょっと⁈今のなにぃー?!」

「え?ごめん見てなかった。」

「ボム兵だな。爆発するから気をつけろ。」

「え?レッドマッシューみたいなのが三匹出たのです⁈」

「ボタン押したら3回まで加速できるのよ!」

「レッドマッシューで加速ですか!?むしろ痺れて減速すると思うんですけど……。」

「……。」


Case:ゾンビシューティング


「⁇この世界のアンデットはこんな小さな魔導砲で倒せるのですか?」

「?そもそもいないわよ。ゲームの中だけよ。」

「え?そうなんですか⁉︎」

異世界には大砲のようなものもあるようだ。

「このゲームは携帯型魔導砲の経験が使えるのでさっきのよりやりやすいです。」

……どうやら銃器も扱えるようだ。


Case:メダルゲーム


「なっこの!これ本当にメダル取れるんですか⁈」

「取れるよ〜」

「ええ⁈どうやったらそんなにたくさん……⁉︎」

「こうよこう!」

「……っ。この!負けません!」





外が暗くなってきたので、帰ることになった。今日だけで懐がだいぶ寒くなった。最後がメダルゲームでほんと助かった。冬華が余った分クーデリアにわけてくれるので二百円の出費ですんだ。


「今日はどうだった?」

「楽しかったです〜また来たいです〜」

「今度はもうちょっといい勝負になることを期待してるわ!」

「ぐっ……絶対勝つのです!」







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