表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テメエは無理だ!  作者: コパル
2/3

幽霊なんか怖くない!

許せねえ!許せねえ!許せねえ!!



そう強く思いながら、ハルは階段をかけのぼる。

「ちょっと、ハ、ハル〜!待って待って!!」

そんなハルの後ろで、まいが大きな荷物を持った手をバタバタさせながら、叫んでいる。

「ねえ、ハル」

やっとハルに追いついたまいは、ハルに向かって質問をした。

「あの人、かっこよかったって言ってたよね?」

まいがさっきの男のことを口にした瞬間……

「撤回!!撤回!!顔だけだ、あんなもん!!

大体、人のスカートめくっておいてケチつけてんじゃねえよ!おまけにモテナイとか、体は女とか…!あんなの、イケメンの『イ』の字もない!!」


大声で怒鳴り散らすハルを見て、まいは、相当怒ってるなぁ〜と、感想をもらした。

「怒るだろあんなもん!ていうか、スカートめくられても怒らないまいがすげえんだよ!あーー!!思い出しただけで頭にきた!あいつ、かっこよかったから殴れなかったけど、次あった時はギッタギタのグッチョグチョにしてやる!!!」


まいは、ものすごい勢いで階段をのぼっていったハルを見つめながら

(楠木っていう人…死んじゃうかも……)

と、危機感を覚えた。



(くそくそくそ!顔だけだったら!!顔だけだったら最高なのに…!)

ハルは教室に入ってからも、楠木優(くすのき ゆう)のことを考えていた。

(でも…あいつ、私のことかわいいって言ってたよな…。それに、男っぽいからモテないって…)


もしかして、私が恋愛できないのは言葉使いとか、男の子みたいなしぐさのせいか…?

そんなふうに思い始めたハルは、頭の中でその考えをなんとか打ち消そうとした。

(いやいやいや!!あいつに言われたからって急に女らしくするなんて…絶対やだね!!私は私だ!!)


そうこうしているあいだにホームルームが始まり、ハルたち生徒は、朝の掃除を始めた。


「あ、そういえば、今日は一部の生徒には特別清掃区域に行ってもらうぞ。」

先生が思い出したように、ハルとまい、そしてクラスの男子2名を呼び出す。

「トクベツセイソウクイキ?なんですかそれ。どこに行けばいいんですか?」

ハルが聞くと、先生はあきれたようにメガネをいじり

「つまりだなぁ、廊下とか教室じゃなくて、美術室とか調理室とか音楽室とか…特別な教室を掃除するってことだ。」

なるほど、と心の中で返事をし、先生の次の言葉を待つと、先生が低い声で続けて言った。


「そのぉ、お前ら…特に片野は、度胸があるだろ?」

突然のその言葉にみんな驚きつつ、はい、と返事をする。

確かに、この男女4人のメンバーは、なかなか勇気がある人が多いような気がする。

「それでだなぁ。みんなが幽霊が出る、とか騒いでる、例の部屋…。そこなんだよ、お前達が掃除するのは。」

先生がヒソヒソと話すと、みんな声を合わせて

「ええ!?」

と叫んだ。


「例の部屋って、あの…元ランチルームですか!?」

まいが叫ぶと先生は、人差し指を口元にたて、シーッというポーズをとる。

そう例の部屋とは、ずっと昔にこの学校で、昼ごはんを食べる部屋として使われていた、ランチルームなのだ。

昔は使われていたが、今では誰も使わなくなり、ランチルームとしても教室としても使われない、オンボロの部屋で、さらにそこに幽霊が出る…という噂までたっている。


「先生、僕は大丈夫ですけど…。まいさんとか、その、女子をそこで掃除させるのはちょっと…。」

男子の1人、なよなよしてるもやしみたいに細い、おまけに背も低い人が、高い声でうったえる。

「大丈夫だ。朝っぱらから幽霊なんかでないだろ」

「えぇ…。先生、私怖いですよ。」

まいが怯えていると、先生は笑いながら

「大丈夫だって!幽霊なんかが出ても、片野が守ってくれるから!!」


ハルは、さっき楠木から言われたことを思い出して少しムスッとしたが、まいが隣でハル以上にムスッとしているのを見て、まいも怒るのか…と、感心していた。

「あー!ったく、トクベツセイソウクイキかなんだか知らねえけどよー。面倒くさいこと山のごとしだ!」

全てをあきらめたハルと3人は例の部屋へと、進んでいた。

「ハル、怖くないの?」

まいが言うと

「うん!全然怖くねえよ!むしろ、幽霊かかってこいだ!」

と答えた。


……………が


ハルは内心、ちょうぜつビビっていた。

(やばいよ。これは非常にやばいよ。うぅー!!幽霊とか無理なのに…!!でもみんなの前で変なところ見せたくない…)

そんなことを思っているとは、誰も知らず…

「ついたよ」

気がつけばもう、目の前に例の部屋のドアがあった。


「入るよ…」

ハルがドアノブを回そうとした瞬間!!


ガチャっ!と勢いよくドアが開く。


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

思わずハルは、女の子らしい悲鳴をあげてしまった。

「え、まじで?」

驚いたハルの耳に、もっと驚く声が聞こえる。

泣きそうになりながら顔を上げると、そこにはあの、最低男…

楠木優がいた。


「あ、そういえば言ってなかった。」

そのころ先生は、のんびり職員室でコーヒーを飲みながら、言い忘れに気づいていた。

「他のクラスの人も一緒に掃除するから、仲良くしろって言い忘れたなぁ」






またまた書いてしまいました。

読みづらいところなどあると思いますが、

暖かい目で見てやってくれたら嬉しいです!!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ