表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/34

第32話 妹になった弟

今回の話は、弟が女装する内容です。

 ある日の夜。


 二人がTVを見ながら、居間でリラックスしていたら。




 「ねえ、優ちゃん〜」


 「なに〜?」




 不意に、恵が優太に声を掛けてきた。




 「ちょっと、お姉ちゃんの部屋に来てくれないかなあ?」


 「うん、いいよ〜」




 恵が、自分の部屋に来るよう優太に言うと。

優太が特に考えること無く、返事をした。


 それから、優太が恵の後を付いて。

恵の部屋へと向かうのだが。


 その優太の前を行く、恵の顔は。

何だか、良からぬ事を考えているかの様な。

不気味な笑みを見せていたのであった。




 *********




 恵と優太が、部屋に入ると。

すかさず、恵がクローゼットを開き、一着のワンピースを取り出した。


 そのワンピースは、白地にフリルとレースで飾り付けられている。

ファンシー感満載の、代物であった。


 いかにも、恵が好みそうな服ではあったが。

しかし、それにしては、サイズが小さ過ぎるのだ。




 「ねえ、優ちゃん、これ着てくれないかな〜」


 「え、ええ〜っ!」




 恵が、そのワンピースを、優太に突き出しながら。

そう言った。


 以前、店で優太に、女の子の服を着せようして失敗したが。

諦めきれない恵は、数日前に自分の趣味かつ、優太に似合いそうなワンピースを発見して。

すかさず、その場で購入していた。


ちなみに、いつも服を着せたり、洗濯をしていたので。

当然、優太の事を熟知している恵は、服のサイズに関しても、問題ない物を選んだのである




 「何で、僕が女の子の服を着ないとイケナイの〜!」


 「後で、優ちゃんがしたい事をして良いから、いいよね♡」


 「・・・、しょうがないなあ〜」




 恵が自分の胸を、両手で抱えながら持ち上げ、それを優太に見せつけると。

優太がそれを見て、渋々ながらも了承したのであった。



 ・・・



 「さあ、出来たよ〜」


 「・・・」




 服を着せた恵が、そう言うが。

優太は、まだ複雑な表情を見せていた。




 「ほらっ、見てごらんなさい」




 恵が、優太を連れて姿見の前に連れて行く。


 複雑な表情の優太が、姿見を見てみる。




 「え! 誰なの?」


 「ん? 優ちゃんじゃないの〜♪」


 「そう・・・」




 優太は最初。

鏡に写った自分を、認識する事が出来なかった。


 姿見には、髪の長い、白くてフワフワした膝丈のワンピースを着た。

美少女が、写っていたのである。


 頭には、ウイックを付けていたので。

髪が長くなっていたのだ。


 優太自身が、自分であることが分からないほど、変わった事に。

恵が、満足した笑みを見せた。


 こうやって優太が。

鏡に写った自分を、ボンヤリと眺めていたのだが。




 ”あ〜ん! 優ちゃん可愛いよお!”




 そんな優太を見ていた恵が、無性に、”ムラムラ”し出した。


 もう恵の中の歩は、心の方も相当女性化している様だ。




 「ゆうちゃ〜ん!」


 「(ガバッ!)」


 「お、お姉ちゃ〜ん」




 我慢できなくなった恵が、優太に抱き付く。




 「(チュッ)」




 優太に抱き付いた恵が、優太の頭を軽く頬ずりしたのち。

優太の唇にキスをする。


 初めのうち、少し抵抗していた優太も。

恵からキスをされると、体から力が抜け。

抵抗するのを止めてしまった。


 そして次第に、キスをされている優太の方も。

恵の背中に腕を廻して行く。




 「・・・はぁ」


 「はあ・・・、はあ・・・」




 恵の唇が離れ、濃厚なキスが終わると。

恵は、満足そうな息を吐き。

優太は、荒い息を()く。




 「優ちゃん・・・」


 「お姉ちゃん・・・」




 二人は、お互いに焦点の合わない瞳で、しばらく見合った後。

どちらとも無く、再び抱き合った。




 「もお・・・、優ちゃん・・・」


 「ねえ、お姉ちゃん・・・、良いでしょ・・・」


 「(すりすりすり)」




 恵に抱かれた優太が、いつの間にか、恵の胸に顔を移動させると。

甘えるように頬ずりをし始める。


 その摩擦により生まれた、微妙な感触に。

恵が反応した。




 *********




 こうして、女装した美少年が。

男の意識が入り込んだ、美人の姉と。

お互いに抱き合い、濃厚なキスをした後。

姉の胸に甘えながら、頬ずりをすると言う。


何重にも、倒錯的な光景が行われたのであった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TSして女性化した兄が、甘えん坊の弟を溺愛する物語
・TSお姉ちゃんは、弟が可愛くてしょうがない
TSじゃ有りませんが、美少年ショタがお姉様方のオモチャ・・・、いや可愛がられる物語。
・涼くんの甘い受難
姉弟物の短編を取り揃えていますので、どうかご覧ください。
・星空プロフィール

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ