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第3話 ごめんね、悪いお姉ちゃんで

今回から、弟が出て来ます。

 しばらくの間、歩は、恵の両親に謝り続けたのだが。


 そんな歩に、両親は困惑していたのだった。




 *********




 それから、歩がようやく落ち着いた後。

二人は一旦、部屋を出て行った。




 ”どうしたんだろうか、僕は・・・”




 ベッドから身を起こしたままで。

歩が、これ程まで感情を爆発させていた自分に、驚いていた。


 多分、女の子の体に乗り移ったために。

感情が、それに引き()られたのだろう。




 「(コンコン)」


 「どうぞ〜」




 そうやって、自分の心を見詰めていた歩が。

ドアをノックする音に気付くと、入る様に言った。




 「(シャーッ)」




 スライドドアが開き、一人が入って来た。




 「お姉ちゃん、大丈夫・・・?」



 入ってきたのは、小学校低学年位の男の子だった。


 良く見ると、恵とソックリの美少年であり。

“お姉ちゃん”と言っているので、弟だと思われる。


 歩がそう認識した途端、またも恵の記憶が流れ込んできた。



 ・・・



 「お姉ちゃん・・・」


 「もお、あんたはウザいから、近づくな!」




 記憶の中にあの男の子が居て。

恵が、その子を罵倒する。


 その子は、名前を優太(ゆうた)と言い、小学二年生である。


 名前通り、姉思いの優しい子であるが。

恵は、そんな優太を邪険(じゃけん)に扱っていた。


 優太が、荒れた生活の恵の事を思い、近寄ってくるが。

そんな優太の態度が、気に入らないのである。


 恵は、乱暴な性格なので、優太の態度がハッキリしない様に見えて。

イライラしていたのだ。


 しかし優太は、恵からそんな風に扱われても。

姉の事が、心配で仕方がなかった。


 急激に流れ込む記憶を、眺めている内に。

歩は、恵にとても腹を立てる。




 ”こんな可愛いくて良い子に、何て事を!”




 歩は元々から、可愛い物好きであったが。

女性の体に乗り移った所為(せい)で、よりその傾向が加速した上。

姉思いのいじらしい性格の優太に、感情移入してしまった。




 「ねえ、お姉ちゃん・・・」




 おずおずとだが、それでも姉を心配する優太。


 そんな優太が、とても可愛くなり、歩は優太に話しかける。




 「優太」


 「(ビクッ!)」




 歩が話し掛けると、今まで怒鳴られた所為か。

優太が、身を震わせた。




 「ねえ、こっちに来てよ」


 「(おそる、おそる・・・)」




 歩が、自分の側に来る様に、手招きすると。

恐る恐る、歩の側に近づく。


 そして、歩が寝ていたベッドの側に来たら。




 「(ぎゅう)」


 「えっ?」




 歩が、優太をイキナリ抱き締めた。


 そんな突然の行為に、優太が驚きの声を上げる。




 「優太、今までごめんね、悪いお姉ちゃんで」


 「お姉ちゃん・・・」


 「そして、ありがとう、心配してくれて」




 歩が、そう言って恵の代わりに、優太に辛く当たっていた事を謝ると。

抱き締めながら、優太の頭を撫でていた。


 雄太も歩の胸に顔を(うず)めつつ、背中に手を廻してしがみ付く。




 「優太、優太・・・」


 「おねえちゃん、おねえちゃん・・・」





 二人はお互いに抱き合いながら、泣いていた。


 こうして、恵と優太は、ある意味初めて心を通わせたのであった。

 


スイマセン、予約投稿を間違えて、明日の話を今日投稿してしまいました・・・。

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