第18話 危ないお風呂(後)
今回の話にも、性的な内容が含まれますので。
苦手な方は注意して下さい。
恵が、邪な考えを持ちながら、優太を洗い終えると。
優太を湯冷めしない様に、一旦、湯船に入れる。
「お姉ちゃんは、自分の体を洗うから、チョット待っててね」
そう言って、湯船の中で待つように言った。
・・・
恵が自分の体を洗っている。
スポンジが、体中を滑りながら行くが。
そうやって恵が、体を洗っていると、自分をジッと見詰める視線を感じた。
そう言った視線には鈍い恵であるが。
その視線は、至近距離から発せられたので、すぐに気付いた。
その視線は、優太から発せられた物であった。
しかも、その視線は恵の胸に集中していた。
”ふふふっ、優ちゃんも男の子だね〜”
恵(歩)は、優太の幼い性の目覚めが、微笑ましく思えた。
”確かに、僕も元の体だったら、この胸に注意が行くかもね”
恵(歩)は、元の体の時の事を思い出して。
一人、納得していた。
歩は、自分の体に違和感を持っていたと言っても、健康な男子高校生だったので。
当然、年齢並の性欲があった訳であるが。
それが逆に、自分の体に対する違和感をより感じてしまい、その為に苦しめられたのであった。
昔の事を思い出しつつ恵(歩)は、今度は優太を湯船から出し、頭を洗ってやるが。
その時でも、隙を見ては恵の胸、特にその先端に注意を向けていた。
優太の頭を洗い終え、再び優太を湯船に入れた後。
今度は、恵が自分の髪を洗い出す。
すると、体を洗う時よりも、恵の注意が優太の方に、向きにくい状況になった為。
先ほどよりも、優太の恵の胸を見る視線がハッキリと分かった。
*********
髪を洗い終えた恵が、湯船に入る。
それでも、チラチラだが、優太が恵の胸を見ている。
優太は、それまで余り、恵の体に特別な感情を持っていなかったが。
今日、悪ガキから言われた事が、なぜか心に引っ掛かり。
そして今夜、恵と一緒に風呂に入ると、今までと違い。
その大きな胸を、妙に意識し出したのであった。
「ねえ、優ちゃん、さっきからお姉ちゃんのオッパイ見てたでしょ〜」
「えっ?」
「ふふふっ、トボけなくても良いよ。
お姉ちゃんは、ちゃんと分かっているから」
「・・・」
「くすくすくす、良いのよ、別に怒っている訳じゃないから」
恵から図星を突かれて優太が、顔を俯かせる。
しかし、恵は、そう言って優太の頭を撫でていた。
「ねえ、優ちゃん、お姉ちゃんのオッパイ。
触ってみない?」
「えっ!」
「ふふふっ、良いよ、ほら、触ってごらん」
恵がそう言ったら、優太がおずおずと手を伸ばして。
恵のオッパイを触った。
「どお?」
「・・・とっても柔らかいよお・・・」
恵のオッパイを触った優太が、ボンヤリと口調でそう答えた。
しかし恵は、優太の微妙な手つきに、思わず身を震わせそうなっていた。
”でも、多分、触るだけじゃ収まらないだろうなあ”
恵(歩)は、身を震わせるのを我慢しながら。
男の時の経験から、そんな事を感じ取っていた。
そして、甘えん坊の優太なら、一番喜びそうな事を想像すると。
優太に対して、こんな事を言い出した。
「ねえ優ちゃん、触るだけでなく、好きな事をしても良いよ」
「良いの・・・?」
「うん、だけど、これは二人だけの秘密だよ♡」
恵がそう言うと、優太の首が”コクリコクリ”と、縦に振られた。
優太の頭の中に。
このままでは悪ガキの言葉、そのままになるんじゃないかと言う思いが起こったが。
目の前の膨らみの魅力に、そんな思いも吹っ飛んだ。
こうして優太は、目の前の膨らみの先端に、徐々に顔を近付けたのであった。
・・・
*********
「(ゴ〜〜〜ッ)」
風呂から上がった二人は、服を着たら。
すぐに髪を乾かしていた。
まずは、洗面台の所で、優太が恵に髪を乾かして貰っていたのだ。
「優ちゃん、どお?」
「お姉ちゃん、気持ち良いよ〜」
恵に髪を乾かして貰っていた優太が、ご機嫌な声でそう返事をする。
こうして二人は、危ないお風呂を済ませたのである。