第17話 危ないお風呂(前)
今回と次回の話には、性的な内容が含まれますので。
苦手な方は注意して下さい。
「さあ、優ちゃん、お風呂に入ろうか」
「うん!」
お湯を沸かしに風呂場に行っていた恵が、居間に戻ってきた。
最近、優太は、恵と一緒に入浴していたのである。
普通、恵くらいの年頃の娘が、幼いとは言え。
男の子と一緒に入る事は無いし。
当然、本来の恵も、一緒に入った事は無かった。
しかし、歩と意識が入れ替わった恵は。
家に戻ってから、優太と一緒に入浴しており。
当初は、元が男であるのと、優太が幼い事もあり。
余り異性と入ると言う、意識は無かった。
こうして、二人は替えの下着と、パジャマを持って風呂場に向かった。
*********
「ほら、優ちゃん、腕を上げて」
「は〜い」
脱衣所に入ったら、恵が優太の服を脱がせて行く。
ドンドン恵が、優太の服を脱がせて行き、優太が裸になった。
「優ちゃん、先に入ってね。
あ、湯船に入る前に、ちゃんと掛け湯をしなさいよ〜」
「分かってるよ、お姉ちゃん」
とりあえず、先に優太を浴室に入れた後。
今度は、自分が服を脱いで行く。
一応、恵本来の記憶があるので。
服を脱いで行くのに、苦労は無かった。
ワンピースを脱ぎ、ブラジャーに手を掛けた所で。
”毎日、見るけど、相変わらず大きいなあ”
恵の中にいる歩は。
その胸の大きさに溜め息を付き、ブラジャーを脱いでいく。
恵は、同年代に比べ、胸が大きいのだ。
その為、クラスの女子に、良くイジられていた。
恵(歩)は、ブラジャーを脱ぐと、自分の乳房を両手で持ち上げ。
自分の物の大きさを、再認識する。
更に、恵は下着を脱いでいくが。
恵の中の歩は、もう女性の体に馴れた所為か。
欲情する事は無かった。
全てを脱いだ後、恵は髪を頭の上で纏めてから。
その足で浴室へと向かう。
・・・
恵が、浴室に入ると。
優太が湯船に入って、笑顔で待っていた。
「ちゃんと、掛け湯をしたよね」
「うん、したよ、お姉ちゃん」
そう言って、得意気に返事をした優太。
優太に確認した後、恵も掛け湯して、湯船に入る。
*********
「ほら、優ちゃん洗ってあげるからおいで」
しばらく湯船で体を温めた所で。
恵が、一度湯船を出てから椅子に座り、洗う為に優太を呼んだ。
優太が湯船から出てると、恵が優太を洗い始めた。
・・・
「優ちゃん、痛くない?」
「ううん、大丈夫だよ」
恵が優太を洗っていた。
だが今洗っているのは、男の子の大事な所であった。
恵は、大事な所の皮を剥いて、中を洗っていたのである。
「男の子は、ここを綺麗にしておかないと、イケナイからね」
「・・・うん」
恵はそう言うと、優太の大事な所にシャワーを掛ける。
「ねえ優ちゃん、トイレの時、いつも剥いてる?」
「・・・うん、お姉ちゃんの言う通り、ちゃんと剥いているよ」
「そうそう、そうしないと大きくなった時、優ちゃんが困るからね」
恵は、歩の時の知識で。
この時分から対処すると、将来包茎にならない事を知っていたので。
優太に、時々、自分で剥くように言っていたのである。
”将来、昔の僕みたいにならないようにしないとね(涙)”
恵の中の歩は、泣きながらそう思っていた。
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恵は、優太の大事な所を洗いながら。
”まだ幼いから、大きくはならないかあ”
可愛らしい、優太の大事な所を見てそう思っていた。
最近、歩は恵の体の影響を受けている所為か。
性的な興味も、女性寄りになっていたので。
優太に対しても、女性と同じ様な興味が生じていたのである。
しかし、男としての意識も残っている為。
本来の女性の様に、男の子の大事な物を見て。
恥ずかしがったりはしなかった。
つまり、優太の大事な所に対して。
男としての知識と羞恥心の無さと。
女としての好奇心と興味がある訳なのだ。
それに加え、優太の為なら、何をしても良いと言う。
母性本能も、芽生え始めていたので。
”大きくなる様になったら。
僕が、優ちゃんを可愛がってやろうかなあ・・・”
などと、危ない事すら考え始め出していた。
更に言うなら、本来の歩自身は、優太とは血縁関係が無いので。
そう言う、肉親に対するタブーの意識が薄いのである。
”優太くんが思春期になったら、アンタ達、一線を越えないか心配だわ・・・”
このままでは、真奈美の危惧が、現実の物になってしまいそうである・・・。