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第16話 夜のひととき

 こうして、恵による甘い拷問(笑)を受けた優太は。

夕食を終えると、恵と一緒に後片付けをしていた。




 「はい、お姉ちゃん」


 「ありがとう、優ちゃん」


 「(チュッ)」




 洗い物をしていた恵の所に、優太食器を持って来た。

手が濡れているので、頭を撫でられない恵は。

代わりに、優太の頬にキスをした。


 キスをされた優太は、ニコやかに笑う。


 しかし、キス魔だけあって、何かに付けて良くキスをする恵である。




 *********




 後片付けを終えた二人は、居間で(くつろ)ぐ。




 「(なでなでなで)」




 居間で二人は、ソファーに並んで座っていた。


 そして、優太はTVを見ながら恵に寄り添っている。


 そんな優太に恵は、寄り添っている優太の頭を胸に抱き寄せ。

撫で心地の良い、優太の頭を撫でていた。




 「お姉ちゃん、気持ち良いよお・・・」


 「ふふふっ、お姉ちゃんも、気持ち良いよ」




 優太は背後に感じる、恵の柔らかい膨らみと。

頭を滑る手の滑らかさの心地良さに、思わずウットリとし声を出し。


 恵も、優太の撫で心地の良い、優太の頭の感触に満足していた。


 一応、二人ともTVを見ていたが。

お互いに、相手の感触に集中していたので、内容が全く頭に入らなかったのである。




 *********




 そうやって二人とも、ソファーでマッタリしていたら。




 「ねえ、優ちゃん」


 「・・・なあに、お姉ちゃん?」


 「このままじゃあ、キツくない?

お姉ちゃんの膝の上に、頭を乗せなさい〜」


 「(コクッ)」




 不意に、恵がそう言った所、優太が無言で(うなず)く。


 そして優太が、ユックリと恵の太股に頭を乗せた。




 「(フルフルフル)」


 「んっ!」




 優太が頭を乗せたら、急に太股の感触を確かめるかの様に。

頭を、左右に振る。


 すると、恵が突然、体を震わせた。




 「もお、くすぐったいよ〜、優ちゃん」


 「ごめんね、お姉ちゃん♪」




 イキナリの優太の行動に、くすぐったさの余り、体を震わせた恵が。

そう言いながら、優太の頭に指先で”ペチン”と軽く叩く。


 しかし、優太が一応謝るが、余り悪いことをした様には見えない。




 「そんな事をする悪い子には、こうだ〜」




 恵が、そう言いつつ、急に体を曲げて、優太の頭に(おお)(かぶ)さる。


 上を向いた優太の顔に、自分の胸を押し付けたのである。




 「ふがふがふが」




 顔を押さえ付けられた優太が、もがいた。




 「どうだ〜、参ったか〜」


 「ふがふがふが(ゴメンなさい、ゴメンなさい)」




 顔を押さえ付けられて窒息している優太が、必死で謝る。




 「もお、お姉ちゃん〜、苦しかったよお〜」


 「ふふふっ、自業自得だよ〜」




 やっと新鮮な空気を確保した優太が、姉に文句を言うが。

恵は、笑いながら受け流す。



 ・・・




 「(スーッ、スーッ)」


 「(なでなでなで)」




 それから後は、優太はおとなしく恵の膝枕に頭を乗せ。

恵は、優太の髪を(くしけず)ったり、頬を撫でたりしていた。


 こうして、二人は居間のソファーで、マッタリしながら過ごしていたのだった。



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