朝
毒舌少女書いてみたかったので書きました。
毒舌少ない・・・・・・かな?
私、シャルレシアは、八歳である。
そして、一国の王女でもある。
これは、わたしと、二人の執事の日常生活を描いた物語である。
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「・・・・・・様。お嬢様、もう起きてください、朝ですよ」
むにゃ・・・・・・せっかくよく眠れているのに起こすとは・・・・・・。
「寝る子は育つ」という言葉を知らないのでしょうかね・・・・・・。
「起きないのでしたら、これから外出禁止にしますよ」
はいはい、お好きに煮るなり焼くなりしてくださ・・・・・・
「ん!? がいしゅつきんし!?」
「そうですよ。外出禁止になったら、お嬢様の好きな《ラ・ベリービュ》の
大粒ラズベリータルトが食べれなくなりますねぇ」
な、一日限定百個で、発売開始五分で完売になるというあのタルトが
タベラレナクナルですと!?
いや、それより未来の女王陛下を脅すというのですか!?
そんな無礼極まりない者には・・・・・・
「お嬢様、起きてくださ、グホッ、ゴホッ!!
・・・・・・ちょっと、お嬢様何するんですか!?」
はて? 別に膝蹴りしただけですけど。
「イヤイヤ、ちょっと『わたし何もしてません』的な顔やめてくれません!?
まるでこっちが加害者みたいじゃないですか・・・・・・。
イヤ、それより急に膝蹴りとかありですか!?」
ぬぅ・・・・・・ブレイモノのくせに口ごたえするとは。
あれ? そういえば、この声どっかで聞いた気がします・・・・・・。
う――、思い出せません。ま、いっか。
さて、膝蹴りか〜ら〜の〜
ドスッ!
「お嬢様、もういいかげん起きてくだグホッ!ゲホッ!
・・・・・・お腹が。お腹に枕がっ・・・・・・!!」
そんな無礼な口をきくからですよ。枕が当たっても文句は言えないのではないですか?
「あ、う、お腹がぁ・・・・・・!」
あ、言い忘れてましたけど、その枕二十キロ近くしますよ。
あと、叫ぶな近所迷惑め!
「き、厳しい・・・・・・」
ふん、まったく、いい迷惑です。
こうして、わたしの朝ははじまりました。
シャルレシアの日記
○月△日
朝 ブレイモノに脅されながら起きました。
気分、と―――ってもこの上なく最悪ナウです。