第1章第1節6 物神―Endless Game―
2日続けて投稿です。物語の神様こと物神が『All』として初登場!
「こんにちは。」
皆呆然としていた。
ここはアジトの中だ。
しかもあらわれたのは間違いなく『All』。自称兼本物の神様。
うん、誰でも驚く。
そして体動かせない。…なぜに。
「状態異常の麻痺Lv.5。とりあえず私が状態異常回復をかけるまでは動けないはずです。」
といい、ニコッと笑った。
…その笑みには最早恐怖しか無かった。
「とりあえず話を聞いてもらおうと思いまして、こういう形をとらせていただきました。」
「話…?いきなり麻痺かけるやつを信じろと?」
「神の言葉を信用せずして誰を信用するというのですか?」
「お前ほど神っぽくない神はいないと思う。」
「ありがたきお言葉」
あーうぜえ。
そんな事を考えてるなんて知らないAllは勝手に話始める
「貴方たち…えーっと『Escape』の皆様に攻略の為のヒントを与えようと思いまして参りました次第です。」
「…信用出来ん。同じ事をこの世界全員に言っている可能性もある。」
「…そう来ると思いましたので“あるもの”をご用意いたしました。」
そう言い『All』は右手に力を込める動作をして、
「唯一神、『All』の名において我が想像を具現化せよ」
と(いかにも厨二っぽいというか厨二な内容の言葉を)言うとその右手から本が7冊現れた。
「これにはこの世界に参加している人の名前、生命反応の有無、現在地がabc順に書かれている。」
と、渡されたが動けない。
「あ、状態異常回復!!」
手だけ麻痺が治してくれた。…ついでに体も治してくれないかな…。
「…」
全員が唖然としていた。言った全てのことが確かに全て書かれているからだ。
…最早チートである。
「ってAllのも書いてあるぞ、これ!?」
「はい。この世界にいる全員ですから。」
ちなみにAllのページにはこう書いてあった。
名前 All 生命反応 有 現在地 中央街
所持ポイント ――pt
所持pt欄が何故か ―― になっているが多分神だからだろう。
他のページは問題ない。(というか所持Ptまで書いてあるんだなこれ)
「どうだい?これで信用できるかい?」
「…いやこの本を他のプレイヤーに渡しているとも考えられる。もっと確実な証拠が欲しい。」
「むぅ…“やはり”君は頭が良いな…。」
神は少し考える素振りをして
「…試しに一回僕の言葉を信じてくれ。」
「信じて死んだらどうする。」
「…じゃあやるかやらないかは君達…に任せよう。とりあえず最初のヒントだ。」
「『中央街の裏にいる、商人に話しかけろ』」
「待ってくれ、意味がわからない」
「意味は自分で知るものだよ。じゃ、頑張ってね。」
そう言って神は姿を消した。
…ってアイツ麻痺の状態異常回復してねえ…
少しスランプに陥っているため次話投稿が遅くなるかもしれません。
予めご了承ください。




