表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
※この物語には神様が含まれています(没)  作者: 竹梅虎
さあ物語を始めようか ―introduction―
8/26

第1章第1節5 真実―True opening―

更新遅くなりました。第1章第1節5 真実―True Opening―です。

話というより説明文ですね。


本来の始まりの日は1週間前の朝だった。

その事実を突きつけられ、既に3時間が経過しようとしていた。

それまでの説明で分かったことが幾つかある。


まずここの“管理人(オーナー)”の事だ。

本当の始まりの日、管理人はこう言った。

「今から言う条件を満たせば、あなたたちを夢間へ連れて行って差し上げます。」と。


その条件は以下の通り。

1、1ヶ月間生き残る。(※ただし最低100ptを持って生き残らねばならない)

2、スタート時点でプレイヤーが持っているポイントは1pt。

3、プレイヤーの持ってるポイントを貰う方法は話し合いか、殺害(キル)のどちらかに限るものとする。

4、殺害(キル)した場合はその人の持つポイントを丸々貰うことができる。(2人以上で殺害(キル)した場合、貢献比に応じて分配するものとする)

5、ポイントが0ptになった場合、そのプレイヤーは例え体力が残っていたとしても強制退室(デッドエンド)とする。

6、チャットルームの管理人ことこの世界の唯一神『All』を殺害することに成功した場合、そこに残っていた人を全て夢間に送るものとする。


3、4、5がこの世界に悲劇…あの殺戮(コロシアム)を引き起こした元凶らしい。


で、なぜ唯一神、Allが狙われないか。という疑問が生まれるのだが

理由は2つある。


まず1つめに神の名前の『All』。

小学生でも分かる簡単な英単語。

そう、『全て』

この世界において、英単語は単純であればあるほど恐怖を発する。

能力の詳細が分からないからだ。


言われてみると『Object』も単純で分かりづらい。

意味は“物体”だと分かっているのだが物体が“どうなる”のかが欠けているからだ。

そう考えると『All』は脅威であると言えよう。

“何が”全てなのかが欠けている為、討伐のしようがないのだ。


2つ目はこの世界の名前。『All dream come true』。

意味は『全ての夢が叶う』だと思っていたのだが、もし、Allとdream come trueで分けた意味なら『Allが夢を叶える』という意味になる。


ただでさえ分からない能力に加え、本当にそう言う意味なら殺害(キル)するのは抵抗があったらしく誰1人としてその考えには至らなかったらしい。

俺もそういうことなら殺戮(コロシアム)に参加していたことだろう。


後、話は変わるがEscapeの詳しい成り立ちも説明してもらった。

amplifierを除き、現実世界(リアル)で同じ学校に通っていた人同士らしい。

で、ある時夢間を知り、この試験についてを猛勉強し、チームを結成したとの事。(pt制があるとは知らなかったらしい。)

殺戮(コロシアム)には誰も参加していないため、今現在全員1ptらしい。

ちなみに、ここをアジトとした理由は、幾つかある街の入り口からの距離がほぼ等しい上、外からボロく見えるため、アジトであることを隠せるということで決めたらしい。

実際、殺戮(コロシアム)から無傷で全員生き残れたのもそれが理由だとか。

…ボロいのも役にたつんだな。


最後に、この街について。

まずこの街の名前は中央街(セントラルタウン)

最も人口の多い……いや、“多かった”街だ。

スタート時点で少なくとも8000人はいたこの街も今はEscape以外ほとんど人はいないらしいが、全員死んだ…と言うわけではなく、実際に死んだのは2000人程度。(それでも相当な数だが)

それ以外はここから西にある沈日街(クローズタウン)か北にある雪街(アイスタウン)のどちらかへ移動したらしい。

ちなみにEscapeはこのアジトがあったため、移動する必要がなかったとか。


で、今俺が何をやっているかと言うと、これからのことを考えているのだ。

とりあえず100ptを手に入れなければならない。

しかしその為には話し合いか殺害(キル)が必要となる。

正直言って人を殺したくはない。

が、話し合いでポイントをくれるほど甘くはないだろう。

だから人を殺めなければいけない。なんてことは分かっている。

分かっているのだが…勇気がでないのだ。


単純に考えて99pt以上持ってるプレイヤーを1人殺害(キル)するだけでいいわけだが、そんなプレイヤーなんてそうそう見つかるわけもないし、大体弱くはないだろう。


…と考えていたのだが、ある人の声でそれは全て消え去った。


「Enjoyしているかい?私の世界の住民さん?」


多分コイツが答えを用意してくれるだろう。

俺は何となくそう思った。























評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ