表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
※この物語には神様が含まれています(没)  作者: 竹梅虎
さあ物語を始めようか ―introduction―
6/26

第1章追話1 自称『神』―Find to God―

2回連続外伝の投稿で申し訳ありません^^;

ただ神とObjectが初めて会ったときのをどうしても説明しておきたかったので…。

これは自称『神』と『Object』が会った時の話である。


時は遡る。

自称『神』は1人1人に名前を与えていた。

「分身を使って50人体制でやってますけど…やっと9000人ですか…これはキツイですね…」

しかし名前をつける事には意味がある。

例え“ここにいる人の最低でも半分が殺しあいで死ぬ”としても、だ。

「…キミの名前は――」

しかし自称『神』といえど27195人もの膨大な量の名前をつけるのは苦労する。

「…キミの名前は――」

1人あたり10秒ペースでやっているが終わる気配がない。

50人で作業しても全てに名前をつけるには大体1時間30分かかるのだから当然と言えば当然なのだが。


――1時間後――


「後…1人ですか」

27194人の名前をつけ終わり、目の前に最後の一人が現れる。

「貴方が『夢間』に行こうとした理由はなんですか?」

定期文の様に全ての人に聞いている事をその人に訊ねた。

ほとんどの人は現実が嫌だからとか、夢間に憧れて、等と答えていたが最後1人…つまりこの人だけが極端に違っていた。


「…“楽園(エデン)”と呼ばれるその世界を、完成させるためです。」


「…え?」

最初自称『神』は自身の耳を疑った。

『夢間』というのは“完成された”楽園だ。

この自称神も含めた何千という『創成者』が3年もの年月をかけて造り上げた最高傑作。

自称『神』も何度か行ったことがあるのだが、あれほどまで完成された世界は早々無いだろう。

その世界を遠回しではあるが“未完成”と言っているのだ。

楽園創成団(エデンプロジェクト)』の1人かとも思ったが、楽園創成団の一員(メンバー)であれば、わざわざここを経由する必要はない

つまり目の前にいる人は『楽園創成団』ではない、ということになる。

中を見たことが無いのに、未完成と言うのは別に良いのだが


世間一般では“完成された楽園”ということになっているのだ。


それを未完成と言うということはそれなりの根拠があるのだろう。

そう思い、なぜ未完成だと思うのかを聞いてみた。

するとまた予想外な答えが返ってきた。


「『現実』にいる人のほとんどが『夢間』に行こうとしないからです。」


簡単にまとめると

―完成された楽園と呼ばれるその場所に、人のほとんどが行かないのがおかしい―

ということだ。

そう言えば完成して5年近く経とうとしているが、人のほとんどは『夢間』に行こうとしない。

確かにこれは本当に完成された楽園ならば矛盾している。

(ふむ…)

考えてみれば簡単な事だ。

しかし自称『神』は気づかず、この人は気づいた。

(…面白い人だ。ご褒美でもあげよう)

そう思い、自称『神』は自身の力の1つをその人に渡してこう言った。

「質問に答えてくれてありがとう。それじゃあキミに名前をあげよう」


「キミの名前は…『Object』だ。」













編集点

ちょっと伏線を変更するため、ある部分を削除しました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ