閑話1 絶対王者―Author of the world―
おはようございます。竹梅虎です。
escapeに入る前にちょっと外伝を入れたいと思います。
世界には“必ず”神がいる。その神様のお話…
物語が始まる前日、とある部屋に彼はいた。
「後は参加者を組み込んで…」
神と呼ばれたその男は好物のミルク多めのミルクティーを飲みながら一人、パソコンに向かって作業を進めていた。
「ふぅ…やっと完成ですか」
部屋はPCとリクライニング機能付きの椅子、大量のミルクティーが入った冷蔵庫だけで構成されていて、カーテンは全て閉めきってある。
そんな部屋で"神"は作業をしていた。ある目的を達成するために。
「流石に眠いですね…」
誰と話してるわけでもなく、一人ぶつぶつと独り言を言いながらPC作業を続けているその様は、不気味を通り越して、恐怖すら抱く。
「さてと…明日から物語を紡んでいきましょうかね。」
大きくアクビをし、目を擦りながら彼は作成したファイルを慣れた操作で圧縮し、それをメールで送信しした。
送信完了の表示を確認した後、彼は椅子を倒し、4日ぶりの眠りに落ちた…
"All"
彼が作業をしていたパソコンにはそうユーザー名が表示されていた。
これは神の現実でのお話です。
実は元々ここで重大なネタバレをするつもりだったんですが、まだ早いかと思いまして、消させていただきました。
次の話はもう少し時間がかかるかと思います。




