第1章第1節1 黄金の朝―Open the World―
早速第1章が始まります。
ちなみに今回はタイトルに伏線はありません^^
俺は鳥のさえずりで目を覚ました
朝の日差しが眩しい…
とりあえず体を起こす
「ここどこ…」
そこは緑の草原だった。
記憶を呼び覚ましてみるがこんな場所で寝た覚えはない。
「あ…」
そういえばここで起きる前に何かを言われた気がする。
そうだ、俺はあのチャットルームにいったはずだ
それで…試験会場に移動させられた…というわけか
しかし予想外に広い。
『世界』を構築するのは『現代』ではさほど難しい事ではないがここはあまりに広すぎる
軽くまわりを見回してみるが端が見えない。
これほどまでに大きな『世界』を作るのに何年かかるのか…
俺もこういう『世界』を作ってはいたがここの100…いや1000分の1にも満たないだろう。
…いやまず一ヶ月後にこの世界にいる方法を考えなければ。
普通、こういう造られた『世界』は『現実』と違い、何をやっても死ぬことはない…のだが、ここの空気が死ぬなと叫んでいる。
勿論比喩表現ではあるものの、実際この空気に張りつめる緊張感というものが、俺にそう教えているようだった。
「…となるとまずは食べ物と飲み物が欲しいかな。」
餓死という単語が頭に浮かび、やる気をこめる感じで声に出してまず目標をたててみた。…だけだった。
ポンという変な音と共に目の前にパンと水があらわれた。
「え…?」
突然の出来事に頭が追い付けなかった。
何だこれは。
とりあえず“浮いている”パンを手にとってみる
罠…だろうか。罠ならば食べてはいけない…のだが
好奇心に打ち勝つことができず、パンを食べてみる。
普通に食べれた。
特に毒も入っていないようだ。
「…?」
意味が分からない。
罠じゃないならこれはなんだというのか。
まあ満腹になったのでとりあえずよしとしよう。
とりあえず食事はおいといて家を探さねば。
こういう世界でも家は大事だ。
よくわからない世界で夜、照明器具も無しで睡眠をとるのは危険だ。
あるシュミレーションゲームで痛いほどそう知らされた。
…そう言えばさっき欲しいと言ったら出てきた。
この世界では欲しいものは言えば手に入るのだろうか
…実験あるのみだ。
「家が欲しい」
そういうとほぼ同時にポンと目の前に家があらわれた。
この世界の秘密が分かってくださる内容だったと思います。
まだ小説では登場しませんので秘密は公開しません。
続きに乞うご期待。




