1話
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「ん・・・・・」
どうやら俺は寝ていたらしい。
えーとたしか・・・今日は部活があって疲れたし、帰りも遅かったな。
で、汗かいてたから風呂いれてはいって・・・。
そこからの記憶がない。
ということは、俺【真山 譲】は風呂の中で寝てしまったということか。
ゆっくりと体を起こす。
ここは風呂の中ではなかった。
真っ白で豪華な建物が目の前にあり、その周辺には見たこともないようなきれいな花が咲いている。
後ろを見ると・・・断崖絶壁。よし、みなかったことにしよう。
そういえば裸でもない。
白いヘンテコなローブっぽいものを着せられている。
さすがに裸では忍びなかったのかね・・・誰が着させてくれたかすごく気になるがここはとりあえずこの建物が似合いそうなきれいな女の人に着させてもらったことにしておこう。
うん、そういうの、アリだと思います。
さて、ふざけるのもこれくらいにしてこの場所についてしっかり考えてみよう。
ここはどこだろうか。
見た感じゲームとかでよくある神の世界とかそういうとこっぽいけどもね。
そうして考えていたら、白い建物の中から自分と同じような白いローブを着た人がでてきた。
おお、パツキンや。きっれいなパツキンロングのおねーさまや。
「目が覚めたようですね」
そういってニッコリとほほ笑んだ。ふつくしい(確信
これほどの美女はさすがに見たことがない。
読んでそのまま、芸能人顔負けである。
その笑顔でとても幸せな気分になったその瞬間、あのことを思い出してしまう。
自分がさっきまで裸だった事実である。
え、なに、裸の俺に服きせたのってこのひとなん?え、ちょ、こんな美人が?いやそんなはずは・・・まてよ、この人目が覚めたようですねっていったよな。ってことはつまり寝てるときに見られてるわけで。ちょ、ちょいまち、てことはアレとかアレとかアレを見られたってこと?う、う、うわああああぁぁぁぁああぁぁ!
いやたしかにさっきねいったようんそういうのもアリかなーってでもね現実でそんなことあるとさすがにねうんというかこんなきれいな人だとなおさらね、なおさらね!
「大丈夫ですよ、慣れてますから」
いやああああぁぁぁぁ!
心読まれたよ!なんでわかったの!?そんな顔してた!?ていうか嘘でもいいから否定してほしかったですねえ!着せたのは私じゃないですよって!こんな粗末なものみせちゃってごめんなさいいやというか見てくれてありがとうございまぁぁす!!
「奥で主様がお待ちですよ。どうぞこちらへ」
ニッコリとほほ笑み、歩き出す。
あーいいなあ・・・この笑顔、守りたい。
というかスルーですか、心読めるのにスルーですか。
まあいいけどね。特に最後の部分。
あれについてつっこまれたらさすがにきつい。
きっとどんどんぼろがでて最後は蔑みの眼差しを向けてくるに違いない。
・・・・・それも最高だがね!
そんなことを考えながら美人さんについていき、白い建物の中にはいる。
中の装飾や構造を確認して皆様に伝えたかったが、入った瞬間目の前が歪んだ。
そのためほとんど確認できず。
歪みが収まるとなにもない。空間だけがそこに広がっていた。
美人さんは、美人さんはどこいった(必死
「てっとりばやく終わらせたかったんで転移させてもらったぞ」
日本昔話とかにでてきそうな爺さんの声がひびく。
転移。転移、ね。まあそうだよねー。なんとなくわかってたけど、ここ日本じゃないよねー。
ていうか地球かも怪しいですよね、ここ。ゲームとかマンガで地味に予備知識あるからこそなんとなーく察してしまう。風呂からいきなりここだもんなー。ふつうにおかしいわな。
とりあえず美人さんもう一回だしてもらえませんかね(泣)
「ニホンのゲームとマンガの知識があるのか、では話ははやいな。わかりやすくいうと、お前は死んで別の世界に転生することになったのだ」
らしいです。転生です。もう心読まれたことは気にしてない。転生させるーとかなんとかいってるってことはこの声神様とかの声なのかね?ゲームとかマンガとか神にあるまじきセリフいってるけど問題はないだろう。
なにせ、神は全能であるのだから。
きっと性癖もすべてを網羅しているに違いない!!俺は・・・NTRはどうしても理解できなんだ・・・。神はあれすらもアリなのだろう。神様すごいです。
ん?ちょっとまった。死んだ?俺が?どこで?
「どこって風呂で寝て溺れて死んだだけだが」
え、ええー・・・・・・・・。
そうか、死んじゃったのか俺・・・すごい残念な死に方で・・・・・。
これは恥ずかしい。風呂で居眠り、顔が浴槽ダイブ、・・・・・・・・・溺死。
いやまあそういう死に方しちゃう人たまーにいるらしいけどね。
でもなあ・・・どうせ死ぬならもっといい死に方したかったなあ・・・。
親とか友人になんていわれるんだろうなあ・・・。
まあ・・・死んじゃったから考えてもしかたないのかな。
これからのことを考えよう、落ち込まないようにしよう。
実際あんまり落ち込んでなかった。その前にとても心躍るような内容が爺さんヴォイスで告げられたからである。
そう、異世界転生。異世界に転生である。
ゲーム好き、マンガ好きにはたまらないシチュである。
転生物のマンガやラノベを読み、自分もこうなれたら・・・とかいって憧れるのは無理もない。
基本こういう転生物ってのは転生した主人公が最初から最強で、チート能力使って世界救ったりハーレム築いたりハーレム築いたりして最高の人生を送る、というものである。
そこはどうなんだろう、あとついでになんで俺が異世界転生の候補になったんだろうね。
「チート能力をつけることはできるな。ただし、例えばだが魔法系、近接戦闘能力系、手芸系といったように、おおまかなカテゴリーしか選ぶことはできん。その中でどの能力が手に入るかは、運とその者の適正しだいだな。あとチート能力を1つつけると2つ制約のようなものを受ける。日常生活に支障はでないぐらいの消えない呪いのようなものだな。これもまたどのような制約を受けるかは運しだいだな。ちなみに地球での記憶はそのまま残り、死んだ時の年齢。つまりは19歳からスタートとなる。まあいざいくときには安全な場所に送るから安心しろ。転生候補に選ばれたのは運よくくじで選ばれただけだ。ある程度善良な魂の中での、な」
くじ。まあ昔から地味に引きよかったかもな。これはさすがに良すぎかもだけど。
そして、チートは存在するのか。
いやまあ別にチートなくても異世界にいけるってだけでワクワクするんだがね。いまの話によると魔法も存在するっぽいしさ。
町で地球での知識生かして小物屋とか料理店経営しつつ活気あふれる人々とまったりってのも好きだがね。
まああるんならやっぱチートで俺TUEEEする、というよりピンチに陥ってる人(女性がいい、というか女性で。12~25歳くらいまで幅広く、なんか下のほうにやけに広いが気にするな。10年たてば22歳と29歳だしおかしくないな!うん!)を救い、ハーレムでしょうやっぱり。
よし、ハーレム作る、で目標確定。
そのためには名を馳せたりする必要があるかもだがまあチートがあればなんとかなるだろうきっと。制約2つとかも気になるけど、日常生活に支障でないってことはそこまで重いものでもないだろう。
「まあこの本でも読んで異世界の情勢や知識を学んでおいてくれ。ついでにこれまで発現したチート能力の例や制約も書いてある。そしてすべてを決めたらもう一度呼べ。能力を与えて異世界へと飛ばしてやろう。」
いきなり目の前に本が出現した。
ドサッというよりゴトッと落ちたそれは六法全書並に厚かった。
・・・これをすべて読むのはきついかもしれない。
まあ善処してみよう、善処。
それ以降神っぽい人の声は聞こえなくなった。
まあ神(推測)だし、俺ばっかにかまってるわけにはいかんのだろうなきっと。
俺はさっそくその本の攻略にとりかかるのであった。
ある程度進むまでは早めに書いていこうと思います。
誤字、脱字等あるかもしれませんがご容赦ください。
もしよろしければ、お伝えいただけると嬉しいです。