表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

勇者の戦い

作者: 蟹地獄

勇者は魔王の城へ向かう前、ふと体調の悪さを感じ、村の病院に立ち寄った。

「血圧高めですね。あと、胃に腫瘍の疑いがありますよ」

医師の言葉に勇者は青ざめた。


「待ってください! 私は今から魔王を倒しに行くんです!」

「魔王? ああ、あの地下3階の精神科にいる患者ね。毎週『世界を征服する』って騒いでる人」


勇者は呆然。

つい先日、その「魔王」が投げた紙飛行機が頭に当たって以来、記憶が混乱していた。


検査結果を見た看護師が苦笑う。

「あなたも、彼の妄想に巻き込まれてるみたいですね。とりあえず入院しましょう」


数日後。

白い部屋で、二人の「勇者」と「魔王」が将棋に興じていた。

「次は、看護師長を倒すぜ!」

「了解だ、相棒。薬の時間までに終わらせよう」


世界の平和は、病棟で保たれていた。

へいへーい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ