Scene171
ケント「そろそろ観覧車行こうぜ!最後はこれが定番だろ!」
全員で観覧車に乗ることになった。
ナオ「じゃあ私、ケントと乗るわ!」
観覧車ではリクとアリス、ケントとナオに分かれることになった。
ゴンドラがゆっくりと上昇していくと、リクとアリスは目の前にみなとみらいの夜景が広がった。ライトアップされた街並みと、クリスマスツリーが輝いていた。
リク「すごいな」
アリス「うん、すごいね。」
アリスは笑顔で頷いた。
そのときゴンドラのスピーカーからクリスマスソングが流れた。
アリス「この曲知ってる。この前、ナオとひなぽーとに行ったときも流れた。」
クリスマスソングは定番中の定番だった。
リク「この曲を聴くとクリスマスって感じがするよね。真夏でも。」
それを聞いたアリスは笑った。
アリス「そうなの?」
リク「反射行動っていうか、パブロフの犬みたいな。」
アリス「犬かー。リクが犬だったら絶対ゴールデンレトリバーだよね。」
アリスはゴールデンレトリバーなリクを想像して笑った。
リク「ゴールデンレトリバー?そうなんだ?」
アリス「だって、リクは身体が大きくて大人しいし、優しくて小さなことは気にしないってタイプでしょ?イメージで言えばゴールデンレトリバーだよ。」
リク「だったらアリスはポメラニアンって感じだな。身体は小さいけど、好奇心に溢れて、遊び好きで、人懐っこくて明るい感じ。」
それに対してアリスは冗談っぽく言った。
アリス「それって子供っぽいっていうことじゃないの?」
アリスがそう言うと2人は笑った。
観覧車の頂上に到達したとき、リクは窓の外を見ながら言った。
リク「何か贅沢な時間だね。こうやってアリスと観覧車に乗りながら、みなとみらいの夜景を見るなんて、図書館にいたときには思いもしなかったよ。」
アリス「そうだね。リクが観覧車に乗ってるところなんて想像できなかった。」
リク「オレだって観覧車くらい乗るよ。」
アリス「そう?リクってクリスマスでもずっと本を読んでそうなイメージだったから。」
リク「アリスことクリスマスでもずっと本を読んでそうなイメージだよ。」
アリス「なのに私たち、クリスマスに観覧車に一緒に乗ってるなんてね不思議だね。」
アリスは噴き出したように笑った。
リク「でも、ありがとう。一緒に観覧車に乗ってくれて。すごくいい思い出ができたよ。」
アリス「急に真面目にならないでよ。こちらこそありがとう。私もすごく特別な思い出ができたよ。」
リク「そうだ。写真撮らない?」
アリス「そうだね。今が一番景色がいいところだし。」
アリスがリクが座っている方に移動しようとすると、ゴンドラが少し傾いて転びそうになった。リクは慌ててアリスの身体を受け止めた。するとリクがアリスの身体を抱きかかえているような状態になり、リクとアリスの顔が近づいた。アリスはリクの顔を見上げて、アリスはリクの顔を見下ろしていた。お互いに顔を赤らめながら、相手の瞳に吸い込まれそうになった。
リク「あ、ごめん。」
リクがアリスから離れようとすると、アリスはリクの肩に手を置いてそれを止めた。
アリス「ちょっと、このままでいて。」
そう言うとアリスは携帯を取り出した。
アリス「リク、そのまま。いくよ。」
そう言ってアリスはカメラのシャッターを切った。写真には目を細めてアリスに顔を近づけているリクと、照れながらも笑ってるアリスが写っていた。




