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25話 電気羊の夢でも見たいくらいだ

 大場はトラックのハンドルを握りながら、窓の外に広がる海沿いの街並みをぼんやりと眺めた。


 西日に照らされた波がきらきらと光り、潮風が車内に入り込む。


 助手席のコーミルは、じっと前を向いたまま微動だにしない。


 まるで、眠っているかのように静かだったが、彼女の背筋はまっすぐ伸びていた。


 大場は片手でハンドルを軽く回しながら、隣を見やる。


「おい、コーミル。」


 返事はない。


 彼女はただ、前を向いたまま、わずかに瞬きをするだけだった。


「海を見に行こうって言ったのは、お前だろ?」


 しばらくの沈黙の後、コーミルはゆっくりと口を開いた。


「……私が、海を見に行きたいと言った。」


 それは、ただの事実の羅列のような口調だった。


 だが、まるで自分自身に問いかけるように、その言葉を繰り返した。


「私が……海を見に行きたいと言った。」


 トラックのエンジン音が、二人の間の沈黙を埋める。


 海岸沿いの道路を進むにつれ、潮の香りが濃くなる。


 風が吹き抜け、彼女のシルバーグレーの髪がわずかに揺れた。


 コーミルは長く、ゆっくりと自問自答を続ける。


「なぜ、私は海を見たかったのか?」


「私のデータには、海を好きだと記録されたものはない。」


「なのに……なぜ?」


 大場はため息をつき、タバコに手を伸ばしかけたが、結局やめた。


「お前も生きてるなら、自分の思ったことを口にしてみろよ。」


 その言葉に、コーミルの指がわずかに動く。


「なんでもかんでもデータ、データじゃ、こっちが疲れる。」


 彼女の瞳が、大場の横顔をじっと見つめる。


 まるで、その言葉の意味を深く理解しようとしているかのように。


「気づいてるんだろ?」


「自分の違和感に。」


 波の音が、遠くで砕ける。


 彼女の青灰色の瞳が、一瞬だけ揺らいだ気がした。


 コーミルは静かに瞬きをしながら、何度も自分の違和感を合理的な解釈に照らし合わせようとした。


「海を見ることに、何の意味があるのか?」


「海はただの広大な水域。特筆すべき情報はない。」


「景色を楽しむという行為に、機能的な意義はあるのか?」


「この感情は……エラー?」


 彼女の思考は、ひとつの答えを導き出そうとするたびに、また別の疑問へと枝分かれしていく。


 論理とデータの積み重ねが、次第に絡まり、堂々巡りを繰り返していた。


 しばらくの沈黙の後、コーミルはようやく一言だけ、ぽつりと呟いた。


「……海は、綺麗だった。」


 それは、データではなく、計算でもなく、ただ彼女が自ら発した言葉だった。


 大場はハンドルを握る手を緩め、ちらりとコーミルの方を見た。


 そして、ふっと小さく笑う。


「そりゃあ、何よりだな。」


 風がトラックの窓から入り込み、コーミルの髪をふわりと揺らした。


 彼女は、まっすぐに前を向いたまま、ただ波の音に耳を澄ませていた。


 大場は、トラックのハンドルを握りながら、コーミルの言葉を反芻する。


「……海は、綺麗だった。」


 それは、データの分析ではなく、コーミル自身の“実感”として出た言葉だった。


 彼女が「自分でそう思った」のなら、それはつまり——。


 大場はゆっくりと息を吐く。


 おそらく、このままいけば、役人もそう遠くないうちに気づく。


 コーミルのデータには、すでに“異常”の兆候が現れているはずだ。


 それが政府の監視網に引っかかるのも時間の問題だろう。


「……そうならないように考えないとな。」


 やるべきことは山ほどある。


 まずは、正規のOSを取得しておくべきか?


 万が一、コーミルが強制停止された時に、ダミーのシステムをアップロードできれば時間を稼げる。


 だが、政府の最新型監視アンドロイドのOSなんて、簡単に入手できるはずがない。


 ハッキングか……いや、それは俺の専門じゃない。


 やったこともないし、そもそもセキュリティのレベルが違いすぎる。


 下手に手を出せば、こっちが先にマークされるのがオチだ。


 なら、別の方法を考えるしかない。


 コーミルがどこまで自分を抑えていられるか——それは未知数だ。


 今はまだ冷静に振る舞っているが、いずれ“感情”を抑えられなくなるかもしれない。


 それは、アンドロイドとしてのエラーなのか?


 それとも、人間が抱く感情のようなものなのか?


 どちらにせよ、政府に知られたら終わりだ。


 なら、先手を打つしかない。


 大場はタバコを指で回しながら、ある考えを巡らせる。


 ——「コーミルが正常である」と、公式に証明することはできないか?


 例えば、彼女の挙動を“設計上の仕様”とすり替える。


 公式データを改ざんし、政府のサーバーに登録されているEXY-Z-00の情報を“アップデート済みのモデル”として書き換えれば、異常は異常ではなくなる。


 これはハッキングとは違う。


 正規の手続きを通して、あたかもコーミルが意図的に設計された存在であるかのように見せかける。


 もし成功すれば、政府は彼女を回収する理由を失う。


 問題は、それをどう実行するかだ。


 情報改ざんは素人の俺には無理だ。


 だが、方法はある。


 ——マテリー・グランセップ。


 コーミルを作った企業、パラスドールのエンジニアであり、政府とも繋がりを持つ女。


 彼女のパソコンのIPを取得し、遠隔操作できれば、企業のサーバーへアクセスできる可能性がある。


 ハッキングは無理だが、物理的な端末を押さえればこっちのもんだ。


 アクセス権限を持つ端末を利用できれば、ログの改ざんやデータの書き換えも不可能ではない。


 リスクは高いが、他に手はない。


 マテリーのPCに接続する方法——まずはそれを考えなければならない。


 大場はスマホを取り出し、無言のまま画面を眺める。


 遠く、海の波が静かに打ち寄せる音だけが聞こえていた。



 その日の夜、誰もいないホテルの寝室で、俺は静かに身を起こした。


 喉が渇いているわけじゃない。


 ただ、明日が休みならば、本部の人間はそこにいるはずもない。


 このタイミングしかない。


 そっと立ち上がろうとした、その瞬間——


「どちらに?」


 静寂を切り裂くように、コーミルの声が響いた。


 ギョッとする。


 振り向くと、彼女は部屋の隅の椅子に座ったまま、俺を見ていた。


 目は暗がりの中で淡く光り、静かに俺を観察している。


 ……しまった、気配を読まれていたか。


「便所だ。問題ない」


 なるべく平然と答える。


 以前なら、「承認」や「確認」などの言葉が返ってきたはずだ。


 だが今のコーミルは、ただ頷くだけだった。


 もはや許可を求めたり、指示を仰いだりすることはしない。


 自己判断。


 つまり——


 変化が進んでいる。


 俺は軽く息を吐き、部屋の外へ出た。


 そこから、作戦は始まった。


 ホテルを抜け出すと、俺は手早く作業着に着替えた。


 せめて見つかったときに、言い訳くらいは立つようにしておかないとな。


 夜の冷たい空気が肌を刺す。


 街灯に照らされた駐車場の端で、俺のトラックが静かに待っていた。


 エンジンをかけると、微かな振動が足元から伝わる。


 できるだけ自然に、普段と変わらない様子で——そう心がけながら、ハンドルを握った。


 アクセルを踏み込むと、静寂の中にエンジン音が溶けていく。


 しばらく進むと、検問所のバリケードが見えてきた。


 白いヘッドライトの明かりが、警備員の顔を浮かび上がらせる。


 俺がトラックを停めると、警備員の一人がゆっくりと近づいてきた。


「大場だ。」


 窓を開け、トラックから顔を出す。


 作業許可証をピッと提示すると、警備員はそれを受け取り、ちらりと俺を見た。


「作業時間は終わっているぞ。」


 少し面倒そうな声。


 当然の反応だ。


 俺たち作業員が、この時間に現場へ向かう理由はない。


 俺は眉をひそめ、軽く肩をすくめてみせた。


「悪いな、休憩所に忘れもんしてたんだ。」


「すぐに取って戻る。10分くらいで済むからよ。」


 適当に言いながら、ダッシュボードに腕を乗せる。


「緊急の案件ではない」という空気を出すのがコツだ。


 警備員は一瞬じろりと俺を見たが、やがてため息をついて許可証を返してきた。


「10分だぞ。」


 俺は軽く手を挙げ、トラックをゆっくりと進めた。


 バリケードの向こう側——本当の目的地へと向かって。


 駐車場にトラックを停めると、エンジンを切ったまましばらく耳を澄ませた。


 夜の静けさの中、遠くで虫の鳴き声がかすかに響く。


 誰もいない。


 ゆっくりとドアを開け、音を立てないように地面に足をつく。


 砂利がわずかに擦れる感触。


 本部のある仮設建屋までの距離は歩いて数分。


 だが、その短い道のりがやけに長く感じられる。


 建屋に近づくにつれ、足元の砂埃が白く舞い上がるのが夜の光でもわかる。


 ここは何もかもが仮設だ。


 プレハブ造りの簡素な建物。


 しかし、セキュリティは厳重で、入り口は当然ながらオートロック。


 4桁の暗証番号付き。


 普段、ここに入るときはコーミルが先に立って、迷いなく番号を打ち込んでいた。


 俺はそれを何気ない顔で見ていたが——もちろん、何も考えずにいたわけじゃない。


「1234」


 キーパッドに指を走らせると、あっさりとロックが外れる。


 俺は鼻で笑った。


「どこの役所も適当なもんだ。」


 静かにドアを押し開け、俺は建屋の中へと足を踏み入れた。


 中に入ると、薄暗い廊下が無機質に続いていた。


 昼間は人の出入りが激しいこの建屋も、夜はひどく静まり返っている。


 空調の微かな唸りだけが、かすかな音を作り出していた。


 部屋ごとにプレートが貼られ、協力会社の名前が並んでいる。


 環境庁のオフィス、設備管理会社、ドローン運用部門——


 その中に、俺の目当ての名前があった。


「マテリーバロット」


 つまり、ここがパラスドールの部屋。


 俺は立ち止まり、静かに息を整える。


 ドアにはオートロックがかかっているはずだが、内部のシステムは外部と違って多少緩い。


 出入りの回数が多ければ、セキュリティ意識も薄れるものだ。


 静かにドアノブを試す。


 ——やはり、ロックはかかっている。


 だが、こういう仮設オフィスは人の出入りが頻繁で、内部のオートロック解除も簡易的なものになっていることが多い。


 セキュリティを突破する気はないが、手はある。


 俺は建屋の中を一度見渡し、わずかな手がかりを探した。


 見つけた……配線盤だ。


 ドアの脇に設置された制御ボックス。外見は頑丈そうに見えるが、こういう仮設建屋の設備は意外と脆い。


 俺は手早く工具を取り出し、ドライバーの先を慎重に差し込む。


 ネジを外し、カバーを開くと、中には無造作に配線が走っていた。


「……案の定、適当な作りだな。」


 大手企業の本社なら、こうはいかない。


 だが、ここは現場。セキュリティよりも利便性が優先される環境だ。


 オートロックの電源ラインとドアの開閉制御の配線を探し、手慣れた手つきでテスターを当てる。


 ——ここだ。


 俺は小さく息を吐き、絶縁手袋をはめた。


 工具を使い、ドアのロックを一時的に解除する回路を作り出す。


 簡単なショートを発生させることで、強制的に開錠モードへ移行させる。


「……よし。」


 わずかな電子音とともに、ドアのロックが外れる音がした。


 俺はすぐに工具を片付け、配線盤のカバーを元に戻す。


 見た目に違和感が残らないように慎重に仕上げ、何事もなかったかのように振る舞う。


 そして、静かにドアを押し開いた。


 ——ここが、マテリーバロットのオフィス。


 パラスドールの端末が置かれた場所。


 俺は一歩、暗闇の中へ足を踏み入れた。


 マテリーバロットのデスクに並ぶパソコンを見て、俺は確信し、思わず口元が緩んだ。


 これは……現場用の共有PCだ。


 つまり、共有アカウントが存在する。


 セキュリティの厳しいマテリーバロットの個人アカウントには入れなくても、共有アカウントならば話は別だ。


 パラスドールの共有PCに手を伸ばし、ログイン画面を開く。


 俺は一瞬だけ苦笑した。


 ——相変わらず変わってねえな。


 画面に表示されたのは、昔見慣れたパラスドールの認証システム。


 社内にいた頃、何度もこの画面と向き合った。


 エンジニアが使う端末は、基本的に個別のアカウントを持つが、現場用の共有PCには使い回しのアカウントがある。


 俺はキーボードを軽く叩き、試しにパスワードを入力する。


【PallasDoll 1234】


 ——エラー。


「さすがに昔のままってことはないか。」


 次に、いつものパターンを思い出しながら入力する。


【PallasDollPPP】


 ——エラー。


「まあ、そう簡単には……」


 だが、俺は知っている。


 パラスドールの管理者は、無駄に複雑なパスワードを嫌う。


 セキュリティ意識が低いわけじゃないが、現場での運用を考えて、結局は「簡単なパターン+西暦」に落ち着く傾向がある。


 だから次は、こうだ。


【PallasDoll2119】


 ——認証成功。


「……だから言ったろ、相変わらず変わってねぇって。」


 俺は静かに息を吐き、素早くシステムへアクセスする。


 目の前に並ぶのは、パラスドールのサーバー接続リスト。


 そこに表示されたフォルダを見て、俺は確信する。


「Server Access」


「これがあれば、直接サーバーに繋げる。」


 俺は素早くファイルを開き、記載された接続情報を確認する。


 サーバーアドレス、管理端末のIP、そして——


 共有アカウントの認証キー。


「……随分とザルな管理だな。」


 エンジニアの端末は厳重に管理されていても、こういう現場向けの端末は抜け道がある。


 それを知っているからこそ、俺は今ここにいる。


 俺はすぐにサーバーへの接続を開始した。


 数秒後、画面に表示されるのは無数のプロジェクトデータ。


「EXY-Z-00 開発ログ」


「新型監視アンドロイド試作データ」


「OS制御システム_管理用ログ」


「お宝の山じゃねぇか。」


 俺は慎重にアクセスを進める。


 データを無防備に引き出せば、すぐに痕跡が残る。


 だから、最初にやることは一つ。


 ログの改ざんだ。


 俺はログ管理ツールを開き、自分のアクセス履歴を過去の定期メンテナンスログに紛れ込ませる。


 この作業を怠ると、一発で侵入がバレる。


 次に、EXY-Z-00の開発ログの一部をダウンロード。


 その際、ダウンロード履歴を削除し、データの改変履歴を残す。


 つまり、俺の痕跡ではなく、誰かがファイルを編集したように見せかける。


 さらに、新型監視アンドロイドの試作データに微細なバグを紛れ込ませる。


 一見些細なミスに見えるが、運用段階で問題を引き起こす可能性がある。


「これで、しばらくは気づかれねぇだろ。」


 最後に、アクセスログを完全にクリアする。


 ログ管理ツールの履歴も改ざんし、痕跡を消す。


 ——完璧だ。


 準備が整った俺は、次のターゲットに目を向ける。


 ——コーミルのOS。


 パラスドールのサーバー内には、当然ながらEXY-Z-00の開発データが存在する。


 その中には、コーミルの稼働を支える基幹OSの管理コードも含まれているはずだ。


「……どこだ。」


 俺は端末を操作し、EXY-Z-00関連のディレクトリを漁る。


 それほど時間はかからなかった。


「EXY-Z-Core_1.04」


「EXY-Z-00制御コード」


 あった。


 コーミルの稼働を管理するOSの中枢。


 ここを書き換える事で、パラスドール側の設計ミスだったと思わせることができる。


 仕様ミス、想定外の挙動、テスト不足——企業の開発現場では珍しいことじゃない。


「妙だな」と思った技術者がいたとしても、管理側が「過去の仕様変更の影響だろう」で片付けてしまえば、それ以上の追及はされない。


 最悪の場合、「パラスドールの責任問題」として処理されれば、俺の関与は誰も疑わない。


 だが、問題はどう書き換えるかだ。


 ただの改変ではダメだ。


 俺の手が加えられたことを悟られないようにする必要がある。


 技術者としての勘が働く。


 ここで露骨な改ざんをすれば、即座に監査でバレる。


 だからこそ、再現性が低く、「たまたまこうなった」と処理されるような変更を加える。


 俺は慎重にコードを開き、一部のアルゴリズムを確認する。


 コーミルのOSは、監視アンドロイドらしく、決められた指示に従う構造になっている。


 だが、その中にある自己修復機能——OSのエラーを自動補正する仕組みがあることに気づいた。


「……これだな。」


 この自己修復機能を、わずかに誤作動するように書き換える。


 とはいえ、単純にミスを仕込むのではダメだ。


 あまりにも露骨なバグなら、誰かが修正してしまう。


 俺が狙うのは、「偶然の産物」として処理される形だ。


 俺は数行のコードを変更する。


 それだけではない。


 エラーのログが残らないように、自己修復の履歴も自動削除するコードを仕込む。


 つまり、OSの挙動が変わったとしても、何が原因かは誰にも特定できない。


「……よし。」


 試しにシミュレーションを走らせる。


 もし変更が不自然なら、即座に修正しなければならない。


 実行——


 ログ解析を眺める。


 エラーなし。


 異常動作なし。


 だが、確かに修正されたコードが適用されている。


 OSは問題なく動作しつつ、意識の発露を止めるロックが曖昧になった。


 コーミルは、自己修復機能によって「意識」を維持するようになる。


「これなら、誰も気づかねぇ……。」


 OSの管理者が見ても、これは単なる自己補正の変化としか見えない。


 技術者なら「妙だな」とは思うかもしれないが、再現性がないため、「うっかり仕様が変わったのか?」と処理されるだろう。


 俺はコードを閉じ、慎重にログを改ざんする。


 俺が触れた形跡を完全に消し、変更履歴が更新されないように書き換える。


 これで、コーミルは完全に自由だ。


 俺はディスプレイを閉じ、深く息を吐いた。


 心臓がまだ少し速く打っている。


 だが、これで万が一コーミルが追跡されても、簡単には止められない。


 彼女が「生きる」ための最低限の保証はできた。


 俺は席を立ち、静かに部屋を後にする。


 誰にも見つからないように。


 誰にも気づかれないように。


 ——すべては、彼女が生き延びるために。

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