15話
すずの車で一緒にいのりを送って行った後、お風呂に入って寝ることにした。ちなみに混浴スペースには行ってない。今日はサウナを楽しんだ。テントのリビングで寛いでいると、すずも出てきたので、おやすみのキスをした。今日は「お、覚えていやがれでしゅわー」とか言いながら自分の部屋に行っていた。その後ちょっとしてから僕の部屋に「おやしゅみなさい(照)」と言いに来たときには可愛すぎて悶絶しそうになった。
翌日、4月6日(土)。
今日は特にやることはない。またインベントリを使って熟練度稼ぎをしておこう。だけどそれだけだと、身体は暇なのは変わらないのでもの作りの動画を見ることにした。服やフィギュアの造形、アクセサリーの作り方など様々な分野の動画で勉強した。おやつの時間まで動画を見てると疲れたので、気分転換に掃除を始めた。家具に着いた埃を除外してインベントリに収納し、掃除機をかけていくだけだ。少し換気した後に家具を戻す。一時間も掛からずに終わった。
また暇になってしまった。
そういえば、魔法基礎修練の方法が完全鑑定で分かるんだっけ。STEP1、魔力を感じよう。魔力の感じ方は人それぞれ。もやもやだったり、ふわふわだったり。感じる場所も心臓の近くだったり、丹田だったりと個人差があるみたい。早速自分の内側を探っていく。
……
…………
……っは。軽く寝てしまってた。もうすぐすずが帰ってくる頃だ。今日の訓練は終わりにしよう。
「ただいまー」
「おかえり。今日もお疲れ様でした。」
帰ってきたすずを軽くハグする。顔を真っ赤にしたすずを可愛らしく思いながら身体を離す。
「いのりを迎えにいくのにはまだちょっと早いよね。ご飯先に食べる?」
「いえ。ご飯はいのりも一緒に食べようかな。後でいのりだけ食べさせるのも可哀想だし。ちなみに今日のメニューは何ですか?」
「カレーとサラダだよ。」
「カレーですか!いいですね!私カレー好きなんですよね!」
「おいしく出来たと思うよ。楽しみにしてて。」
「話は変わるけど、一応薙刀出来たよ。まだまだ練習中だから、作りはあまいかもだけど一応実戦でつかえるようにはしてあるよ。」
「本当!?えっ、みたい!!」
インベントリから薙刀を取り出してすずに渡す。穂先にはちゃんと鞘を着けてあるので室内でも問題ないだろう。すずは「おぉー」とか「へぇー」とか言いながら眺めたり構えたりしている。喜んでくれているようだ。
「今は鋼で作ってるけど、いずれはミスリルとか使ったものに替えていこう。俺たちはまだまだ初心者だからね。最初から武器が良すぎると武器に頼りきりになってしまうかもだし。」
「そうですね。ちゃんと技術も磨かなくちゃ。っともうそろそろいのりを迎えに行きましょうか?」
「それじゃあ、さっと用意していくか。」
すずの車に乗っていのりを迎えに行く。従業員出入り口の近くに車を停めて待ってると、いのりが出てきた。お胸をたぷたぷ揺らしながらやって来る。
「孝昭さんはおっぱいが好きなんですね。」
「いや、あはは…ごめん。」
すずからジト目を向けられた。揺れてるのは見ちゃうよね、男として。でもここで言い訳したらお説教が始まりそうだから、素直に謝る。
「お待たせー。ってどしたの、2人とも?」
「なんでもないわ。ちょっと孝昭さんがいのりのおっぱいを見てただけよ。」
「いや、ほんとごめん。」
「まぁ、男から見られるのは慣れているから別にいいよ。すずもそうでしょ?」
「そうね。でも孝昭さんが他の人のおっぱいに釘付けなのはちょっと嫉妬しちゃう…」
「すず、かーわいいー!ねっ、孝昭さん?」
「えっ、あぁ。とても可愛いと思う。」
「もーっ!2人ともからかわないで!!帰るよ!!一回いのりの家に寄ればいいのよね??」
「うん。着替えとか必要だしね。よろしくお願いします。」
「うむ。任されよ。」